フィーカとは?スウェーデンで学ぶ「休み方」

Updated 2024-01-02
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皆さんは、スウェーデンの「フィーカ」という言葉をご存知でしょうか?

スウェーデンの美しい風景や、一味違った文化、ライフスタイルに触れるために旅を計画中の方々にとって、この「フィーカ」は欠かすことのできない重要なキーワードとなります。

この記事では、フィーカとは何か、その魅力や楽しみ方、フィーカで人気のスイーツについて解説

お土産の品やカフェ、様々な場所で見かけるこの名前。スウェーデン人が大好きなフィーカには秘密がありました。

フィーカとは、スウェーデンのユニークな習慣

ケーキやビスケット、チョコレートなど

フィーカ(Fika)は、スウェーデン語で一休み、休憩を意味します。しかし、それは単なる休憩時間を示す言葉というよりも、むしろ一種のライフスタイル、社会文化としてスウェーデンの人々の間に深く根ざしています。

スウェーデンの学校、職場、家庭 ─── 必ずといっていいほど、そこにはフィーカの時間が。フィーカは、コーヒーまたは紅茶と一緒に、ケーキやビスケット、サンドイッチなどの軽食を楽しむ時間です。

フィーカは一人で過ごすこともあれば、家族や友人、同僚と一緒に過ごすこともあります。学校では、子供が持参したバナナやジュースを片手に。職場では、大人がコーヒーを片手に。フィーカの場では、上司と部下、教員と学生など立場の隔たりはなく、リラックスした雰囲気で、皆で会話を楽しみます。

フィーカの一番の魅力は、その自由さと柔軟性。スウェーデンの人々は、1日に何度もフィーカを楽しむことがあります。朝の始まりに、お昼休みに、または仕事の終わりに…世界でもトップのコーヒー消費大国であるスウェーデンで、この文化は古くから根付いているのです。

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フィーカの歴史と背景

コーヒーの写真

フィーカという概念は、古くからスウェーデンの生活に根ざしています。この習慣の起源は19世紀まで遡るとされ、その当時コーヒーがまだ高価な商品だったため、上流階級の間でフィーカが行われていました。それが次第に一般の人々の間に広がり、今では全てのスウェーデン人にとって日常的な習慣に。

フィーカが広く受け入れられている背景には、スウェーデン人の「ラーゴム」(lagom)という思想が関係しています。ラーゴムとは、「ちょうどいい」を意味し、多すぎず、少なすぎず、バランスの取れた量を重視するスウェーデン人の精神。フィーカは忙しい日々の中で、心地よい休息と落ち着きの時間を見つけるための方法として、このラーゴムの考え方を具現化しています。

フィーカの楽しみ方

では具体的にフィーカをどのように楽しむのでしょうか?その答えは、「自分らしさ」にあるのかもしれません。フィーカは、あなた自身がリラックスし、心地よいと感じる方法で行うべき

そのため、フィーカのスタイルは人それぞれ違います。ゆっくり静かに過ごす人もいれば、友人や家族と賑やかに過ごす人も。

フィーカの場所も自由。自宅で静かにコーヒーを飲むもよし、公園のベンチで本を読みながら過ごすもよし。地元のカフェで友人とおしゃべりを楽しむのも1つの選択肢。

この柔軟性がフィーカがスウェーデン人にとって日常的な存在であり続ける理由の1つと言えます。

生産性を高めるフィーカ

立ちながら、歩きながら、パソコンやスマホを見ながら、コーヒーを飲む。 そんな「ながら休憩」が当たり前の日本の「ひと休み」とスウェーデンが異なるのは「意識的にリラックスする」という点。

休むときはしっかり休み、仕事をするときは集中して短時間で終わらせる。そんなオンとオフのメリハリをつけることで、生産性は高まるといいます。 毎日1回から2回のフィーカの時間を義務として設けている企業もスウェーデンには多いとか。適度な休憩は、仕事の満足度も高めると言われています。

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スウェーデンの代表的なフィーカのスイーツ

シナモンロールやセムラ、チョコレートボールにクラッデカーカなど、スウェーデンのフィーカにかかせないスイーツをご紹介します。

フィーカスイーツ1. シナモンロール(Kanelbulle)

シナモンロール

シナモンロールは、スウェーデンではNo.1の国民的ペイストリー。スウェーデンのシナモンロールは、「カルダモン」というショウガ科の香辛料が生地に練りこまれており、日本のシナモンロールとは異なる風味。粒状の砂糖がトッピングとしてのっているのがスウェーデン風。

またフィーカで人気なのが、このシナモンロールを「ロール」せず、長くパンのように焼いたカネールレングド(Kanellängd)。好きなサイズに切って食べることができるので、数人でのフィーカにオススメ。スーパーやカフェには必ずあるこちらのスイーツ。ぜひスウェーデンでお試しあれ!

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フィーカスイーツ2. クラッデカーカ(Kladdkaka)

クラッデカーカ(Kladdkaka)

一見フォンダンショコラのようなこのケーキ。実はベーキングパウダーを入れ忘れた失敗から生まれたもの。そのためKladd(クラッド)はスウェーデン語で「ぐちゃぐちゃ・ベトベト」という意味。外はカリッとしていますが、中は滑らかしっとり。チョコレート好きにはたまらない味です!

フィーカスイーツ3. セムラ(Semla)

スウェーデンのセムラ

シュークリームのような見た目のセムラ。毎年イースター前にスウェーデン人が心待ちにしている、国民的なお菓子です。

かつて、イースター前の「断食の期間」に備えて食べられていたお菓子で、その習慣は15世紀から始まったとされています。現在では年明けからイースター前では、カフェやスーパーにて必ずと言っていいほどセムラが並んでいます。

食べてみると、シュークリームのようにフワフワなのでは?という想像を覆す食べ応え。カルダモンが入ったパン生地の間にアーモンドーペーストと甘さ控えめのクリームが。

見た目とは裏腹に、甘すぎない味が魅力。セムラの人気ぶりは、Fettisdagenと呼ばれる「セムラの日」があるほどです。1月から4月に旅行をする方は、ぜひセムラを探してみて。

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フィーカスイーツ4. ハッロングロットル(Hallongrottor)

ハッロングロットル

「木苺の洞窟」との意味を持つハッロングロットルは、ほろほろとした食感のバターたっぷりの生地に、たっぷりのラズベリージャムを詰めて焼き上げたもの。

スーパーでは必ず見かける定番のお菓子です。見た目も可愛く、日持ちもするのでお土産にぴったり!最近ではラズベリー以外にも、リンゴンベリー・ストロベリー・アプリコットなどたくさんの味があります。

フィーカスイーツ5. チョコレートボール(Chokladboll)

一口サイズの可愛いチョコレートボール。仕上げにココナッツがまぶしてあるので、ココスボール(Kokosboll)と呼ばれることもあります。 火を使わないお菓子であるため、スウェーデンの子供達が簡単に作れるとして人気です。たっぷりのオートミールとバター・カカオなどをよく混ぜ丸めたら、最後にココナッツをまぶします。

濃厚なカカオとたっぷりのオートミールで満足感たっぷり。

日本でも簡単に作れるので、ぜひバレンタインなどにいかがでしょうか?

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暖かく気候の良いベストシーズン、5月から9月に旅行いくのもいいですが、費用を抑えたい場合は、10月から翌年の4月に旅行をずらすことを検討してみてください。

特に10月や4月はそれほど寒くなく、費用も削減できる時期。

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休むことの先にある、フィーカで人と繋がる

コーヒーとパンケーキ

スマホ・SNSが発達し、人と人との直接の繋がりが希薄になりがちな現代。 スウェーデンのフィーカ文化は、まさに今、求められているものなのかもしれません。

「フィーカしよう」と一言言えば、人が集い、そこに温かい空間が生まれます。 家族や友人、恋人だけではなく、同僚やクラスメイトとの親密性を高める目的にも使われ、意見を自由に言える雰囲気を作り出してくれる。

フィーカは、単にコーヒーを飲みながら軽食を取る休息時間を指す言葉だけではありません。それは、スウェーデンの文化やライフスタイル、人々の価値観を表す重要な概念です。

フィーカをスウェーデン旅行の一部に

カフェでフィーカをしている様子

スウェーデンへの旅行に「フィーカ」を取り入れてみては?

地元のカフェでフィーカを体験することで、現地の人々のライフスタイルや価値観を垣間見てください。観光の合間にフィーカの時間を設けることで、一息つきリフレッシュできますよ。その時間を使って、その日の経験を思い出すのもいいですね。

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