北欧旅行の前に知っておきたい「スウェーデン王室」の裏側

Updated 2024-01-02
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「世界で最も美しいロイヤルファミリー」とも呼ばれるスウェーデンの王室は隠された魅力がいっぱい!

この記事では、スウェーデン王室の歴史や魅力を詳しく解説します。スウェーデン旅行を計画中の方、行く前にとスウェーデン旅行が一層興味深くなるので、ぜひ最後までお読みください。

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世界で初めて「女王の王位継承を認めた」スウェーデン王室

スウェーデンの国旗を振っている様子

1980年まで、スウェーデンの王位継承法は男子優勢でした。現国王のカール16世グスタフ王には上に4人の姉がおり、第5子として誕生しましたが、男子優勢の当時では、1973年にカール16世グスタフ王が王位を継承。

その後、1976年から王位継承法を「男子優先」から「長子優先」に改正する議論が始まります。そして4年後、ついに実現。世界で初めて「女王の王位継承」を認めた国となりました。これにより、スウェーデンの時期国王には、長女のヴィクトリア王女が即位をし「女王」となることが決まっています。1977年に誕生したヴィクトリア王女の2年後にすぐ男性のカール・フィリップ王子が誕生しましたが、王位継承法の改正の議論が止むことはありませんでした。すでに男女平等に対する意識が高かったスウェーデンならではなのかもしれません。

ちなみに1980年以降にはスウェーデンに続き、お隣のノルウェー、デンマーク、そしてベルギー、オランダが次々と王位継承法を「長子優先」に改正。そして現在、ノルウェー、ベルギー、オランダでは第一子に「王女」を授かっているため、次世代のヨーロッパでは女王国が多くみられるようになるでしょう。

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親しみあふれるスウェーデンのロイヤルファミリー

スウェーデンの国旗を振っている様子

人気が低迷した時期もありましたが、今では国民から高い関心が寄せられているスウェーデン王室。その理由の1つはきっと王室の「オープンさ」。

外出などの警備が他国に比べ緩やかであることも知られ、そこから王室と国民との「隔たりのなさ」や「親近感」を感じさせてくれます。そして人間味溢れる話題が、さらに国民との距離を縮めているのかもしれません。

カール16世グスタフ国王はスポーツ好きとして有名。オリンピックなど国際大会で熱心にスウェーデンを応援する姿がInstagramなどSNSを通じてよく発信されています。また、国王、長女ヴィクトリア女王、長男カール・フィリップ王子は学習障害の一つであるディスレクシアを抱えていることを正式に公表。ディスレクシアのグローバルサミットに出席するなど、この障害によるいじめや差別をなくす運動に力を入れています。

「王室」という伝統を保ちながらも、気さくで親しみ溢れる姿に、国民は好感を持つのかもしれませんね。

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時期スウェーデン女王のヴィクトリア

ドロットニングホルム宮殿

1977年7月14日生まれのヴィクトリア王女。現在スウェーデンでの王位継承権第1位の時期国王。フランスやアメリカの名門大学イェール大学で政治学を学び、陸軍での軍事訓練を受け、国連でも活躍した才女であり、ヨーロッパのプリンセスの中でも「ロールモデル」として取り上げられることが多い王女です。
ファッションアイコンとしても人気であり、スウェーデン発ブランドであるH&M、ACNE STUDIOS、STYLEINなどを着こなす姿はまるで自国の広告塔のよう。

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スウェーデン王女の辛い過去と立ち向かう強さ

18歳の誕生日を迎えたヴィクトリア王女は、将来の王位継承者として公務を始めました。しかし慣れない公務や18歳には重すぎる責任、そして心ないメディアの声から体調を崩してしまった彼女は、食欲不振に悩まされるようになります。

20歳となった1997年には王室が正式にヴィクトリア王女が拒食症を患っていることを発表。王女はその治療と留学を兼ねてアメリカに渡り、しばらく公の場から離れることを決意。23歳となった3年後スウェーデンに帰国し、同病を克服したことを表明しました。包み隠さず正直に公表する姿勢、そして病気に立ち向かう彼女の姿は国民を勇気付けました。

そんな彼女は帰国から2年後、妹であるマデレーヌ王女に勧められ、筋肉をつけるためにジムに通い始めます。そこで将来の夫となるダニエル王子と出会いました。ストックホルムで3つのトレーニングジムを経営し、実業家として成功していたダニエル王子。そんな彼が、パーソナルトレーナーとしてヴィクトリア王女の元に就きました。王女を特別扱いはしなかったそう。そんな二人は惹かれ合い、交際をスタート。しかし大変なのは「ここから」だったのです。

スウェーデン王女と一般人の恋

スウェーデンのロイヤルファミリー

体育大学を卒業し実業家として成功をしていましたが、特に秀でた学歴や経歴があったわけではないダニエル王子。そんな彼はカール16世グスタフ国王をはじめ、国民からは「次期王女の夫」としては認められませんでした。さらには強く反対をしていた国王とヴィクトリア王女は、数ヶ月口を利かなくなってしまう次第に。

その後、王女はなんとか国王とダニエル王子の食事の場を設けることにこぎつけましたが、公式な場での振る舞いや食事のマナーに慣れていないダニエル王子はそこで良いところをみせることができません。王室や国民の反応は厳しい。しかし粘り強いヴィクトリア王女の説得から、国王は2人に結婚の条件を言い渡します。

プリンスになるためのレッスン

その条件とは、未来のスウェーデン王室の一員としてふさわしい教養を身につけること。

それは立ち振る舞いに始まり、マナー、ファッション、言語、スウェーデン王国の歴史、公務の知識を身につけるという試練。ダニエル王子には、約10名ほどの一流の専門家がつき、みっちりとしたスケジュールで学習を続けました。当時の外務大臣から歴史を学び、スウェーデン軍准将が計画の責任者を務めるなんとも大掛かりなプロジェクト。

ひたむきに並ならぬ努力で教養を積んでいったダニエル王子。その期間はなんと5年。しかし王女とダニエル王子の思いは変わらぬことはなく、支え合い、その姿は国民の心に訴えました。彼らの強い意志と熱意は国民をはじめ国王にも認められ、交際から7年、ついに二人は2009年に婚約が正式に認められるです。

逆シンデレラストーリー

スウェーデンのロイヤルファミリーが王宮から馬車で出てきた様子

これこそまさに、逆シンデレラストーリー。この物語は王女とその王女に恋した一般家庭出身の1人の男性がハッピーエンドを迎えました。2012年には、第1子となるエステル王女が誕生し、その4年後には第2子となるオスカル王子が誕生。現在も彼らは国民から絶大な支持を得ています。

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多彩なスウェーデンの王子と国際的な王女

英国のウィリアム王子にも負けていない、端正な顔立ちのカール・フィリップ王子。米国俳優オーランド・ブルームにもにそっくりとも言われる彼は、王位継承順位は4位であり、2児の父。ウォータースポーツ、カーレースやスキーなどスポーツ好きでも知られ、自身も国内や北欧圏のカーレース、スキーレースに出場するほど。一方で過去にストックホルムとアメリカでグラフィックデザインを学び、その後大学にて農業と農村管理を学ぶ、まさに才色兼備。

そんな王子と恋に落ちたシンデレラ

スウェーデンのロイヤルファミリー

カール・フィリップ王子が31歳の時に出会ったのが、現在の妻であるソフィア妃。一般家庭の出身で、過去にモデルやテレビ出演経験し、自ら費用を稼ぎニューヨークに留学。ヨガインストラクターやウェイトレスとして働き生計を立てながら、会計や経済発展など経済を勉強した努力家。スウェーデン帰国後は、ストックホルム大学にて児童のコミュニケーションや子供の権利について勉強をします。
共通の友人とのランチを共にした際に知り合った2人は、すぐに交際をスタート。2015年に結婚をし、現在では2人の王子を授かりました。

国際派なマデレーン王女

ファッション雑誌ELLEのスウェーデン版にてカバーモデルを飾ったこともある、マデレーン王女。王位継承順位は7位で、ヴィクトリア王女、カール・フィリップ王子に続く末っ子。ロンドンの出身の投資家オニール氏と2013年に結婚をし、現在は3児の母です。

ユニセフで働いていた経験もあり、慈善活動、特に子供の権利について熱心な彼女。王室の公務だけではなく母のシルヴィア王妃が設立した世界子供基金(World Childhood Foundation)の活動にも取り組んでいます。

ロンドンやニューヨークでの移住経験のあるマデレーン王女。2018年秋から家族と共にアメリカのフロリダ州に引越しをすることが発表されました。アメリカで活動したのち、2023年にスウェーデンに帰国しました。

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最後に

スウェーデンのロイヤルファミリー

スウェーデン王室特集はいかがでしたか?
個性が溢れ、多様な文化や価値観が垣間みえるスウェーデンの王室。ストックホルム王宮やノーベル賞授賞祝賀晩餐会が開催される市庁舎ではぜひ、ロイヤルファミリーについて思い出してみてくださいね。