「北欧旅行で費用を抑えるコツは?」
「北欧ってやっぱり物価高いの?」
「北欧は消費税高いって聞くけど、実際は?」
と疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事になっています。
北欧は物価が高いとよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか?
そこで、スウェーデン・フィンランド・ノルウェー・デンマークの物価を徹底調査!北欧のスウェーデンに在住8年目の筆者が、実体験も含めながら解説します。
この記事では
- 北欧のお金事情
- 他国と比べた「北欧の物価」の実態
- 北欧旅行で費用をおさえる、6つの節約術
を紹介しています。
この記事を読み終えると、北欧旅行の費用全般がわかり、「コスパのいい」北欧旅行を叶えることができます。
ぜひ最後までお読みください。
北欧旅行で知っておきたい費用のアレコレ
北欧旅行の費用の目安は?
北欧旅行の目安は
- 3泊〜5泊:10万円〜20万円
- 約1週間:15万円〜30万円
- 約2週間:25万円〜50万円
ほどが妥当だと言えます。
おすすめ記事実際いくらかかる?北欧旅行の予算を徹底解説
予算も考慮した、北欧旅行の始め方
特別「北欧旅行だと費用が上がる」というわけではありません。
パリやロンドン、ニューヨークの方が、費用は高くつきます。
北欧の通貨
北欧諸国(スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク)では、使われている通貨がどの国も異なります。
スウェーデン | ノルウェー | フィンランド | デンマーク | |
通貨 | スウェーデンクローネ (SEK) | ノルウェークローネ (NOK) | ユーロ (EUR) | デンマーククローネ (DKK) |
換算 (2023年現在) | 1SEK = 約13円 | 1NOK = 約14円 | 1EUR = 約150円 | 1DKK = 約20円 |
※2023年現在、円安の影響から頻繁に為替状況が変わっています。最新の情報をお調べください。
消費税を知って、北欧旅行の費用を抑えよう
北欧の消費税事情
北欧の消費税は、
- スウェーデン:25%
- フィンランド:22%
- ノルウェー:24%
- デンマーク:25%
これだけ見ると「うわっ」と思ってしまいますが、ここにはカラクリが。
例えばスウェーデンでは、サービスや購入する品によって3段階に分かれています。
- 6%:公共交通機関、コンサートや劇場、博物館入場料など
- 12%:食品、ホテルなどの宿泊費、レストラン、ノンアル飲料、ライトビールなど
- 25%:日用品全般、アルコール飲料(度数が高いもの)、タバコ、化粧品、医薬品など
ざっと言うとアルコールやタバコなど「必需ではない物」は25%と高税率。
しかし食費や交通費など「必需品」の税金は、ヨーロッパの他の国にくらべて、高く設定されていません。
すべての商品に25%の消費税がかかる訳ではないということです。
日本の消費税率が低い
2019年の10月から引き上げされた日本の10%の消費税は、世界から見れば「低い税率」。
OECD加盟国やASEANなどの50の国・地域からなる国際比較によると、最も消費税が低いカナダと台湾が、かつての日本と同じ「5%」。日本と同じ10%は、韓国やインドネシアなど。
そこから15〜19%の間にメキシコやトルコ、チリなどが続き、ヨーロッパの国々の消費税は20%以上となっています。
フランス・オーストリアが20%、スペイン・チェコ・ベルギーが21%、イタリアが22%。
つまりどのヨーロッパの国でも「消費税20%以上」は当たり前なのです。
北欧旅行の費用は特別高くない!他国と比べた北欧の物価
北欧の通貨と世界の消費税について知ったところで、次は「北欧の物価」についてみていきましょう。
結論として、実際にスウェーデンに暮らしている私は、北欧の物価は特別高いとは思いません。
なぜなら「他の国も高いから」です。
「国ごとに」と言っても、「東京」と「地方」の物価は異なるので、都市別の物価ランキングをご紹介します。
「海外派遣者にとって最も物価が高い都市」のランキングではありますが、1つの目安として参考にしてみてください。
マーサーが発表した「2022年世界生計費調査都市ランキング」によると
1位 | 香港(香港SAR) |
2位 | チューリッヒ(スイス) |
3位 | ジュネーブ(スイス) |
4位 | バーゼル(スイス) |
5位 | ベルン(スイス) |
6位 | テルアビブ(イスラエル) |
7位 | ニューヨーク(アメリカ) |
8位 | シンガポール |
9位 | 東京(日本) |
10位 | 北京(中国) |
なんと東京がランクインして、北欧の都市が入っていないのです!
- 11位:コペンハーゲン
- 27位:ノルウェー
- 43位:ヘルシンキ
- 87位:ストックホルム
という結果に。実際に北欧の物価は、それほど高くありません。
北欧旅行で費用をおさえる6つの節約術
これまで北欧はスイスやニューヨーク、ましてや東京に比べ「物価が低い」とわかりました。
それでも北欧に来ると「高すぎる〜!」と思ってしまう場面があります。
そこで旅行を楽しく快適にしつつ、「費用で抑えるところは抑えた」お金の使い方ができる、6つの節約術をお伝えいたします。
北欧旅行の費用節約術1.「ザ・観光地」での食事を控える
北欧に限らず、ヨーロッパの観光地では一般的なことですが、「観光客をターゲットにしたエリア」のレストランは値段設定が非常に高くなっています。
北欧だとストックホルムのガムラスタン、コペンハーゲンのストロイエなど。
「周りがほぼ観光客」な場所ではなく、レビューの評価が高い、地元の人に人気なレストランを探しましょう。
北欧旅行の費用節約術2.レストランでのディナーを控える
北欧に訪れる方が驚くのが、北欧のレストランの値段の高さです。
もちろんB級グルメやピザやバーガーなどカジュアルなお店はまだ大丈夫ですが、一般的なレストランのディナー料金はとても高くなります。
競争がないわけではないのですが、そもそもの値段設定が街全体で高い北欧。
北欧料理や現地での食事を楽しみたい方は、ランチがおすすめです。
同じメニューでも、ランチとディナーで値段が1.5倍〜2倍ほど高くなるのはよくあること。北欧料理や気になるレストランは、ぜひランチでお試しを。
ちなみに北欧はキャッシュレスが基本です。カードの用意をしておきましょう。
おすすめ記事1枚のみは危険!海外旅行でクレジットカードは何枚必要?
あなたのカード使えますか?
北欧旅行の費用節約術3. ホテル部屋で飲む
上記のレストラン同様、声を大にしてお届けしたいのが、北欧のレストランで飲むアルコールは値段がとても高いということです。
消費税率も度数の高いアルコールは高くなり、レストランで提供されている「ビールは一杯安くても1,000円」なんてことは当たり前。
日本のような「飲み放題」を提供しているお店は一切ありません。
レストランでの飲み代があまりに高いため、北欧人もパーティにいく前に友達の家で宅飲みをして、ほろ酔いになってからレストランに向かうこともしばしば。
節約しながらゆっくりと夜に飲みたい方は、「ホテル飲み」をおすすめします。
大幅に節約できますよ。
北欧旅行の費用節約術4. スーパーを活用する
スーパーを活用しましょう。
日本でも同じですが、コンビニよりスーパーの方が安くなります。ペットボトルの飲み物や軽食、お菓子などの購入は、スーパーで済ませましょう。
北欧のスーパーによりオリジナルブランドがあることが多く、通常よりは安く値段が設定されています。
北欧旅行の費用節約術5. お土産もスーパーで購入する
お土産にもスーパーがおすすめです。
観光地どこの土産屋も値段設定が高めなので、バラマキ土産やちょっとしたお土産を探しているなら、ぜひスーパーをのぞいてみましょう。
デザインの北欧というだけあって、スーパーの商品でも十分パッケージが可愛いものが多く、見てるだけでも楽しくなるものばかり。
定番のチョコレートなどのお菓子をはじめ、ジャム、そして紅茶やコーヒーなどもおすすめです。
北欧旅行の費用節約術6. タクシーを気軽に使わない
タクシーはとても割高なので控えましょう。日本の感覚で使ってしまうと、後で後悔することに。
北欧の都市はそもそも規模がそれほど大きくないので、移動は徒歩中心でOK。
電車やバスなどの公共機関を多く利用する場合は、1回(約1時間乗り放題)のチケットだと、とても割高になってしまいます。
デイチケット(24時間)などの1日以上の乗り放題のチケットを購入しましょう。
費用を抑えて北欧を旅行できる
北欧は、人気な北欧デザインのみならず、ヨーロッパの中でとても治安が良く、リフレッシュができるまさに穴場。
確かに所得税や働いている人から見ると税率は日本に比べても高いです。
しかし消費税や物価など旅行者にとって「北欧だから」特別費用がかかるわけではありません。
出費でおさえるところは抑えながら、快適でコスパのいい北欧旅行をお楽しみください。