スウェーデン料理、あなたはいくつ知ってる?
Updated 2024-09-06目次
- スウェーデン料理って何が有名?
- スウェーデン旅行では何を食べればいい?
イタリアやフランス料理と異なり、「スウェーデン料理」と聞いてもピンとこない方が多いと思います。
そこでこの記事では、北欧・スウェーデンの伝統的・家庭料理をご紹介!
ぜひスウェーデン旅行に行かれる際は参考にしてみてください。本ページはプロモーションが含まれています。
スウェーデン料理とは?
あなたがイメージする「スウェーデン料理」とは?多くの方が想像するのは、IKEAのスウェーデンミートボールやサーモンなどでしょうか。
スウェーデン料理は、長い冬と広大な自然環境が育んだ食文化で、その起源は古代のヴァイキング時代に遡ります。北海道よりはるか北に位置する北欧。昔は厳しい冬に備え、食料を蓄えておく必要がありました。
そこから新鮮なベリー類はジャムに、キノコは乾燥させ、肉や魚は燻製にするなどさまざまな工夫が催されてきました。冷凍食品のような保存食を作り、遠くへ航海するための食糧としていたのです。
その技術は現代に受け継がれ、スウェーデン料理として、人々の生活に豊かさをもたらしています。
旬の食材を楽しむスウェーデン料理
スウェーデンは海に囲まれているだけでなく、湖や川も多くあるため、夏にはエビやサーモンなど、魚介類が豊富になります。
特にサーモンはスウェーデン料理に欠かせない食材。グリル、スモーク、生でなど、その調理法は様々です。
一方、秋にはキノコ狩りが行われ、様々な種類のキノコが手に入り、スープやパスタ、煮込み料理などに用いられます。
またベリー類も秋の味覚の1つ。特に「リンゴンベリー」は、独特の酸味が特徴で、ミートボールのソースやジャムなどに使われます。
地域ごとの特色を持つスウェーデン料理
スウェーデンは南北に長い国であり、地域によって気候が異なります。そのため、各地域で独特の料理が生まれています。
北部ではサーミ人の影響で「鹿肉」や「トナカイ肉」を用いた料理が一般的です。一方、南部では、より温暖な気候により、野菜や果物を使った料理が多いです。
スウェーデン料理を一言で語るのは難しいですが、それだけに、訪れる地域によって味わいが変わるのも楽しみの1つ。次にスウェーデンを訪れる際は、その地域の特色を活かした料理に挑戦してみてください。
代表的なスウェーデン料理
ここでスウェーデンに旅行にした際に食べたい、代表的なスウェーデン料理をご紹介します。
ミートボール
言わずと知れたスウェーデン料理の代表格、ミートボール。
18世紀初頭にカール国王12世がトルコから持ち帰ったレシピが元だとか。
クリームソースとリンゴンベリーソースを添えて、ポテトと一緒に食べるのがスウェーデン流。甘酸っぱさに滑らかなソースが絶妙に合う、家庭的なスウェーデン料理です。
名前は"Köttbullar"(シェットブラー)といいます。この名前を覚えておけば、現地のレストランで注文する際にもスムーズですよ。
ハッセルバックポテト
ストックホルムにある、「Hasselbacken Hotel and Restaurant(ハッセルバック・ホテル・アンド・レストラン)」が由来の伝統料理のハッセルバックポテト(Hasselback potatoes)。
ジャガイモに細かく切り目を入れ、その間にたっぷりのバターと具材を挟みます。
オーブンで焼いているうちに切れ目が開いて、とても華やかな仕上がりの料理です。
ヤンソンの誘惑
アンチョビと玉ねぎと使ったジャガイモのグラタンであるヤンソンの誘惑((Janssons frestelse)。スウェーデンのおもてなし料理として、クリスマスなどに、よく食べるメニュー。
ちなみに北欧のアンチョビはニシンを使っていることがほとんど。日本ではイワシでできたものが多いので、風味が少し違います。
ザリガニ
スウェーデンの夏の風物詩の1つがザリガニ(Kokt Kräftor)。
スウェーデン人がザリガニを食べてしまいすぎるために、夏季以外禁漁になってしまうほど。
量が解禁された夏には、ザリガニパーティーをするのもスウェーデン人の習慣。シーフードレストランでは、夏以外でもザリガニ料理を提供しています。
空飛ぶヤコブ
1970年ほどに考案されたなんともユニークな料理、空飛ぶヤコブ(Flygande Jacob)。人気な秘密は鶏肉、バナナ、ベーコン、生クリーム、チリソース、ピーナッツというちょっと変わった材料にあります。
意外と癖になってしまう子供から大人まで大人気なこの料理。
考案したヤコブソン氏が航空会社で働いていたことからその名がついたとか。
ニシンの酢漬け
ホテルの朝食でよく見かけるのが、ニシンの酢漬け(Inlagd sill)。
酢漬けと聞くと酸っぱいものを想像しますが、スウェーデンではクリーミーなものやスパイスがよく効いたものなど、バリエーションが豊富です。
知らなかった!スウェーデン料理や食文化
スモールゴースボード
スモールゴースボード(Smörgåsbord)とは、ビュッフェスタイルの食事のこと。
日本のいわゆる「バイキング」や「食べ放題」のスウェーデンバージョンです。
前菜から肉・魚料理、デザートまでをいっぺんに楽しむことができるので、スウェーデン料理に興味のある方はとてもおすすめ!
スウェーデンのマナーとして、お皿は新しいものを使うことがルール。また、前菜、メイン、デザートと順番ごと、お皿を変えましょう。
クリスマス時期にはスモールゴースボードのクリスマスバージョン、ユールボード(Julbord)が多くのレストランで提供されています。
シュールストロミング
シュールストロミング(Surströmming)は、「世界一くさい缶詰」として有名なニシンの塩漬け。
ニシンを塩漬けにし発酵させた匂いはなんとも強烈。レストランなどでは提供されていることは稀ですが、スーパーで購入可能。観光客や留学生ににおいを体験するイベントも催されるほど。
日本へのおもしろ土産にいかがですか?
ストックホルムでスウェーデン料理を食べるなら
ストックホルムでスウェーデン料理を食べるなら!
ガムラスタンに位置するスウェーデン料理専門店のTraditionがおすすめです。
スウェーデン料理専門店のTradition(トラディッション)。「伝統」という店名そのもの、スウェーデン料理の伝統を受け継ぐ人気店。
口コミサイトやレストランランキングにて、ストックホルム内の「スウェーデン料理」の項目で常にトップのレストランです。
コースメニューでは、様々なスウェーデン料理を堪能することができます。ただし、量が多めなのでご注意を!
メインのサイドメニューのポテトは、追加でサラダに変更することが可能。量の多さが心配な方は、"Starters(前菜)"の項目からオーダーするのもおすすめです。前菜といえども、日本人感覚では十分な量があります。
RESTAURANG TRADITION
Österlånggatan 1 | 111 31 Stockholm
Tel./+46 (0) 8 20 35 25
店内の雰囲気
店内はモダンで落ち着いた雰囲気。ランチ時にもなると、観光客のみならず、地元の方で賑わいます。カジュアルな雰囲気があり、気軽にスウェーデン料理を楽しむことができるでしょう。
アクセス
ストックホルム王宮のすぐ隣に位置し、ストックホルム中央駅からは徒歩、バス、地下鉄でのアクセスが可能。
ガムラスタン観光中の食事におすすめです。ハイシーズンは特に予約をしておくことをオススメします。
スウェーデン料理の魅力
ウェーデン料理の魅力、その奥深さを感じていただけたでしょうか。
スウェーデン料理は、その地域性、季節感、そして人々の暮らしを反映した料理。四季折々の味覚、そして地域ごとの特色を持つ食文化です。
そして、ただ食べるだけでなく、その地の文化や人々を見渡してみることもオススメです。レストランでの食事はもちろん、市場での買い物や、地元の人々との交流を通じて、スウェーデンを深く理解することができるでしょう
スウェーデンでの食の旅を、心からお楽しみください!
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