魅力溢れる、北欧オーロラ旅行のススメ
Updated 2024-09-06目次
「オーロラ」の語源は、古代ローマ神話の曙の女神Aurora(アウロラ)という名前から。
まさにそんな名前を体現する、北欧の冬空に現れる大自然の神秘です。
この記事では、そんなオーロラの原理からベストシーズン、観測することができる都市や、観測時の服装などを特集。
今年こそはオーロラを観ませんか?
ぜひ、最後までお読みください。本ページはプロモーションが含まれています。
北欧で鑑賞!オーロラってなぜ起こる?
オーロラの元は「太陽風」
オーロラの元は「太陽風」。太陽の表面で起こる爆発から飛ばされた電気を帯びた粒(プラズマ粒子)が「風」のように押し寄せてくるものを太陽風と呼びます。
私たちは太陽の光や熱のように感じることはありませんが、太陽風も日々地球に降り注がれています。
そしてこの太陽が2〜3日かけて地球に向かってくるときに、地球の「磁場」とぶつかります。磁場は、北極(S極)と南極(N極)を繋ぐように発生。磁場はこのプラズマ粒子や放射線などをはねのけ、地球を守っています。
そして、このはねよけられたものもすべて、地球の裏側から回り込むように引き寄せられ、北極・南極(地球の極地)へと運ばれ、地球の大気(酸素や窒素)と衝突。
その際に発するエネルギーによって生まれる発光現象がオーロラです。
オーロラの色
オーロラと聞いてイメージするのは何色でしょうか?
実はオーロラの色は先ほどの「地球の大気との衝突」の際、どこで衝突するか(高度)で決まります。
高度により集まる原子層が異なり、その密度によって色が変化。また衝突が活発になればなるほど、渦巻き状の形に。「オーロラのカーテン」と例えられる一本線の状態から、活発になるにつれて強いうねりを見せます。
オーロラが存在するのは、「大気」と「磁場」を持つ惑星のみ。オーロラはまだ解明されていない点も多くあります。
まさに「神秘 = 人の知恵で計り知れない、不思議なこと」の体験です。
北欧のオーロラ鑑賞ベストシーズン
一般的に、オーロラは春分と秋分の周辺、すなわち9月から4月までの間によく見られます。その中でも特に冬季、12月から2月にかけてがオーロラ観測のハイシーズン。
常に太陽から太陽風(プラズマ)は発せられているので、1年中オーロラは起こっているのですが、日照時間が短い冬が人気。ちなみに南半球でも見ることができますが、出現率が低く大規模なものではないため、北半球がおすすめです。
オーロラ鑑賞には3日以上での鑑賞を!
3晩連続では、より高い確率で鑑賞することができます。
北欧でオーロラを鑑賞する条件
オーロラを鑑賞するには、3つの条件が揃っていることが必要です。
条件1. オーロラベルト内
オーロラが頻繁に出現するエリアを「オーロラベルト」といいます。北半球でオーロラが現れるのは、北度65度から70度付近です。ちなみに北極圏は北緯66度33分よりも北のことを指します。
条件2. 晴天である
先ほどの「オーロラの色」の図から分かるように、オーロラが発生するのは雲が発生するよりもはるか上空。したがって、間に雲がかかっている場合は、オーロラを見ることはできません。
条件3. 暗い場所
もちろん暗い場所の方がオーロラを見やすくなります。人工の光が少なく、暗さに目を慣らすことが重要。よりはっきりとオーロラを見ることが出来るようになります。
北欧でオーロラ観光する際のポイント
夜空に舞う幻想的なオーロラを目の当たりにするためには、いくつか重要なポイントと注意点があります。
1. 天候と月齢をチェック
天候と月の状態にも左右されるオーロラ観測。曇天下ではオーロラを観測することは困難であり、また満月や新月の日は月明かりが強く、オーロラの光を見にくくします。
天気予報や月齢を事前にチェックし、最適な観測日を見つけましょう。
2. 寒さ対策を万全に
オーロラ観測は長時間、極寒の屋外で行うため、しっかりとした防寒対策が必須。
耐寒性の高いコートや手袋、防寒靴、暖かい帽子などを備えておくと良いでしょう。暖かい飲み物を常備することも忘れないように。
北欧でオーロラ鑑賞がおすすめな理由
1. 北欧では快適に鑑賞できる
オーロラ鑑賞には「山に囲まれた郊外へ出向いて鑑賞...」というイメージがありますが、北欧は違います。人々が多く住む街中でも、気軽に見ることが可能。
アラスカやカナダのようにマイナス30度以下にならず、場所によっては滞在しているホテルや街中など、徒歩圏内で観測が可能。もちろん本格的にオーロラに集中することができるオーロラスポットもありますが、長く移動する必要はありません。
2. 北欧のオーロラの早い出現時間
「時差や疲れもあり、なかなか夜中まで起きているのは...」という方におすすめ!
北欧には、オーロラの出現時間が早いという魅力があります。
通常は20時〜深夜2時がカナダやアラスカのよく出現する時間帯ですが、北欧は19時〜23時頃と比較的早い時間帯に鑑賞が可能。鑑賞後は夜にたっぷりと睡眠をとり、翌日に備えることが出来るため、体の負担もかかりにくくなります。
3. 冬の北欧は魅力がいっぱい
北欧はとても魅力的な場所!
北欧ブランドのショッピングやアート、北欧建築を巡るのはもちろん、美しい街歩きに体験型アクティビティなどを楽しみましょう。サンタクロース村訪問やトナカイゾリ・ハスキー犬ぞりなども人気!
そしてオーロラの鑑賞方法も様々!
クルーズから、オーロラハンティングバスから、ツリーハウスホテルから、アイスホテルに滞在しながらなど、楽しみ方もバリエーション豊かです。
北欧でオーロラ鑑賞ができる都市
オーロラを鑑賞することのできる北欧の都市はたくさんあります。どの都市でも、日本から行きやすく快適に鑑賞でき、北欧雑貨のショッピングや体験型アクティビティーも同時に楽しめますよ。
都市ごとに特徴があるので、ご自身に合った場所を選んでください。
北欧のオーロラ都市1. ロヴァニエミ
「サンタの故郷」として有名なロヴァニエミ。サンタクロース村は必須の観光名所。北欧デザインのショッピング・グルメも充実しています。
オーロラが現れるのは一年のうち200日以上。
直行便でヘルシンキへ向かい、「サンタクロースエクスプレス」というヘルシンキ発着の寝台列車で向かうのももおすすめです。
北欧のオーロラ都市2. サーリセルカ
フィンランド最北の村であり、晴天率が高いことからオーロラ鑑賞を旅の目的にする方におすすめ。灯りがほとんどないため、十分にオーロラを鑑賞また、より綺麗に撮影することができます。
北欧のオーロラ都市3. キルナ
スウェーデンのキルナを玄関口として、世界初のアイスホテルがある街としても有名なユッカスヤルヴィまで車で約30分、世界屈指のオーロラ観測リゾート地のアビスコまで列車で1時間で行くことができます。
世界最大の地下鉱山があることでも有名。
北欧のオーロラ都市4. トロムソ
ノルウェーのオーロラ鑑賞といったらトロムソ。「北欧のパリ」と呼ばれる北極圏で最大の都市であり、気温がそれほど低くないため、観光とオーロラ鑑賞の両方を楽しみたい方におすすめ。
フィヨルドと一緒にオーロラを鑑賞するなど、様々なツアーがあります。
北欧でのオーロラ鑑賞Q&A
A. はい。「ベストシーズン」の欄でご紹介した通り、オーロラは一年中起こっているので、9月〜4月間でも鑑賞自体は可能です。冬に人気があるのは、極夜のためにオーロラを鑑賞する時間が長く、はっきりとみえるから。寒いのを避けたい、日中の景色や観光やショッピングをメインに楽しみたいという方は、9月〜10月、3月〜4月上旬もおすすめ。
オーロラをたっぷり楽しみたい・極夜を体験してみたいという方は、やはり11月〜2月がいいでしょう。もちろんこの時期でも観光やショッピングを楽しむことができますよ。
A. 天気や観測場所によって異なりますが、「オーロラ帯」では1年に200日以上出現の出現しています。つまり約54%以上なので2日に1度見れる確率が高いです。
オーロラツアーの場合は、基本的には自動的に3日間〜の滞在が組み込まれています。個人でプランを組む際は、3日以上の観測日程を確保がおすすめです。
A. 満月の日でも鑑賞することが出来ます。ただオーロラの光の強さにもよりますが、満月の光によりが新月の日より見づらくなることもあります。しかし、まったく観ることが出来ないという訳ではありません。ちなみに満月とオーロラのコラボレーションもとても素敵です!
A.日本の普段の冬の服装では寒すぎますが、工夫すれば持ち合わせの冬服で間に合わせることも可能。重ね着を基本に、帽子や手袋、ダウンジャケット、スノーシューズなどが必需品です。詳しくはオーロラ鑑賞の服装選びの記事を参考にしてください。
A. 結論から言うと、スマホはオーロラ撮影には適していません。センサーサイズが小さく、上記の機能が備わっていないためです。詳しくはオーロラの撮影方法に関する記事をご覧ください。
北欧でのオーロラ鑑賞
以上、北欧のオーロラ観光の見どころや魅力、注意点やコツを紹介しました。心待ちにしているオーロラとの出会いは、準備と理解があるからこそ、最高の体験となります。
覚えておいていただきたいのは、オーロラは自然現象であるということ。そのため、必ずしも予定通りに見ることができるとは限りません。だからこそ、オーロラだけでなく、北欧の自然や文化、人々との出会いも大切にし、旅全体を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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