「ウィーンパス」は本当にお得なのか徹底検証!モデルプランもご紹介
Updated 2025-04-01
目次
モーツァルトやベートーヴェンがその名を刻んだこの街を、一度は訪れてみたいと人気の場所、ウィーン。
この都市を観光するときに、おすすめされるのが「ウィーンパス」ではないでしょうか?
この記事では、
- ウィーンパスの利点や魅力
- お得になる場合・ならない場合
- 購入の仕方
などを実体験を交えながら、解説します。
ウィーンへの旅行を考えている方、ぜひ最後までお読みください。
本ページはプロモーションが含まれています。
ウィーンパスとは?

ウィーンパスとは、観光者向けに1日・2日・3日・6日と期間限定で、観光名所が行き放題になるチケット。
70ヶ所以上の観光施設への入場料や、フリーガイドブック、期間中の公共交通機関、さらには観光地をめぐる「ホップオン・ホップオフ・バス」の入場券が含まれています。
優先入場をしている観光施設もあり、各観光地で入場券を買う手間が省けるため、時短や効率を重視したい方におすすめのチケットです。
ウィーンパスの値段
ウィーンパスには1日・2日・3日・6日分のチケットの種類があります。
- 1日:大人€99、子供€49
- 2日:大人€139、子供€67
- 3日:大人€165、子供€81
- 6日:大人€199、子供€99
人気シーズン・オフシーズンなど時期によってウィーンパスの料金は異なります。
1月〜2月などのオフシーズンでは、この料金から値下げされています。
ウィーンパスに含まれている施設

入場料・ツアー料金がかかるウィーンの観光名所を回ることができます。
以下は「ウィーンパス」が使える観光名所例と、各施設ごとに購入した場合の入場料です。
宮殿
- シェーンブルン宮殿アパートメントツアー(Schönbrunn Palace Grand Tour)€22
- シェーンブルン宮殿庭園、動物園などの入場料
- ベルヴェデーレ宮殿(Upper Belvedere)€17.50 *優先入場
美術館・博物館
- ホーフブルク宮殿(旧王宮)/ シシィ博物館(Sisi Museum Hofburg)€17.50
皇帝の部屋(The Imperial Apartments)と銀器コレクション(Imperial Silver Collection)を含む。 - ウィーン美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)€23 *優先入場
- アルベンティーナ美術館(Albertina)€18.90 *優先入場
- レオポルド美術館(Leopold Museum)€17 *優先入場
- ウィーン王宮博物館(Imperial Treasury Vienna)€18 *優先入場
- ウィーン自然史博物館(Naturhistorisches Museum Wien)€18 *優先入場
アクティビティ
- ウィーン国立歌劇場ガイドツアー(Guided tour of the Vienna State Opera)€15
- オーストリア国立図書館(State Hall of the Austrian National Library)€10
- スペイン乗馬学校(Spanish Riding School)€17
- モーツァルトの家(Mozarthaus Wien)€12
- 音楽の家(Haus der Musik - Das Klangmuseum)€17
- プラータ大観覧車(Giant Ferris Wheel)€14,50 *優先入場
交通
- ホップオン・ホップオフバス(Hop On Hop Off Bus)€55
このほか全70以上もの観光施設が含まれています。
ウィーンパスがお得になるケース・ならないケース

ウィーンパスがお得になるかそうでないかは、行旅のスタイルによります。
1日€87〜と「ウィーンパス」自体がとても安いわけではないので、気の向くままに観光したいという方には向いていません。
ある程度行きたい観光地の目星がついていて、その観光名所の入場料などの合計額がウィーンパスより高い場合は、ぜひウィーンパスを利用しましょう。
また「ウィーンパス」で観光する際には、以下のことを念頭におくといいでしょう。
- 大体の観光名所は17:00〜18:00で閉館する
- ウィーン国立歌劇場など、ガイドツアーの開催日・時刻が日によって異なる場所もある
- 美術館は定休日を月・火のいずれかに設けている場合が多い
- シェーンブルン宮殿は朝8:30より開館しており、観光客が午後に比べ少ないため、朝がおすすめ
- 音楽の家(博物館)は毎日22:00まで開館している
テーマ別に「ウィーンパス」の利用がお得になる場合とお得にならない場合を、ウィーンパスが使える観光名所のみを回るモデルコースを例にご紹介します。
※ペースとしてはじっくりではなく、サクサクと回ることをベースにしています。
1日間|ウィーンの王道観光プラン
ウィーンの王道な観光名所をめぐるプランです。ヨーロッパ周遊など、ウィーンの滞在が短めの方向きのプランになります。
結論として、1日でウィーンを観光する場合ははおすすめしません。
お得にならない可能性の方が高く、プランに制限ができてしまうためです。
代わりにの、3箇所の料金がセットになった「シシィチケット」(€49)をおすすめします。
- シェーンブルン宮殿グランドツアー
- シシィ博物館
- 王宮家具博物館
【午前】
シェーンブルン宮殿アパートメントツアー(€22)→ シェーンブルン宮殿庭園・グロリエッテなどから2箇所ピックアップ(約€10)
【午後】
シシィ博物館(ホーフブルグ宮殿旧王宮)(€17.50)→ スペイン乗馬学校(€17)→ オーストリア国立図書館(€10)→ ウィーン美術史博物館(€23)→ 音楽の家(€17)
<合計>
€116.5(ウィーンパスの場合€99)= €17.50お得
ウィーン美術史博物館は18:00で閉館(月曜日は閉館)なので間に合わなくなってしまう場合は、さほどウィーンパスでのお得さはありません。
【午前】
シェーンブルン宮殿アパートメントツアー(€22)→ ウィーン国立歌劇場ガイドツアー*(€15)
【午後】
シシィ博物館(ホーフブルグ宮殿旧王宮)(€17.50)→ スペイン乗馬学校(€17)→ オーストリア国立図書館(€10)
<合計>
€81.50(ウィーンパスの場合€99)= お得にならない
*ウィーン国立歌劇場ガイドツアーは日によって開催時間が異なるので、必ず事前にウィーン国立歌劇場公式サイトよりチェックしておきましょう。
1日間|コスパ重視!ウィーンパスを最大限利用するプラン
こちらのプランは数日間ウィーンに滞在する際に「コストが高い観光地をウィーンパスを使ってサクッとまとめてまわること」をベースにプランを立てています。
【午前】
シェーンブルン宮殿アパートメントツアー(€22)→(ホップオンホップオフバスに乗車)→ ベルヴェデーレ宮殿(€17.50)
【午後】
アルベンティーナ美術館(€18.90)→ ウィーン美術史博物館(€23)→ シシィ博物館(ホーフブルグ宮殿旧王宮)(€17.50)→ スペイン乗馬学校(€17)→ 音楽の家(€17)
<合計>
€132.90(ウィーンパスの場合€99)= €33.90お得
2日間|コスパ重視!ウィーンパスを最大限利用するプラン
こちらのプランは、2日間以上ウィーンを観光する際に「ウィーンパス」を最大限活用するプランです。
美術館や博物館はじっくり滞在するのではなく、代表作品のみを見て回ることをベースにプランを立てています。
【1日目】
シェーンブルン宮殿アパートメントツアー(€22)→ シェーンブルン宮殿庭園・グロリエッテなどから2箇所ピックアップ(約€10)→ ベルヴェデーレ宮殿(€17.50)→ アルベンティーナ美術館(€18.90)→ オーストリア国立図書館(€10)→ 音楽の家(€17)
【2日目】
スペイン乗馬学校(€17)→ シシィ博物館(€17.50)→ ウィーン王宮博物館(€18)→ ウィーン美術史博物館(€23)→ レオポルド美術館(€17)
<合計>
€187.90(ウィーンパスの場合€139)= €48.9お得
3日間|ウィーンの観光名所を制覇プラン
こちらのプランは5日間などの滞在を予定し、じっくりウィーンを満喫したい方におすすめのプランです。
ベースとしては、「ウィーンパスを利用できるウィーンの人気観光名所」を回りきるプランとなっています。
【1日目】
シェーンブルン宮殿アパートメントツアー(€22)→ シェーンブルン宮殿庭園・グロリエッテなど数カ所(約€10)→ グロリエッテ(€5)→ ベルヴェデーレ宮殿(€17.50)→ ウィーン国立歌劇場ガイドツアー*(€15)
【2日目】
スペイン乗馬学校(€17)→ シシィ博物館(€17.50)→ ウィーン王宮博物館(€18)→ オーストリア国立図書館(€10)→ アルベンティーナ美術館(€18.90)→ 音楽の家(€17)
【3日目】
ウィーン自然史博物館(€18)→ ウィーン美術史博物館(€23)→ (美術史博物館内のカフェ・ゲルストナーで休憩)→ レオポルド美術館(€17)→ モーツァルトの家(€12)→ プラータ大観覧車(€14.50)
2<合計>
€25.40(ウィーンパスの場合€165)= €87.40お得
*ガイドツアーの開催時間をウィーン国立歌劇場公式サイトより事前にチェックしておきましょう。
ウィーンパスの買い方
ウィーンパスは公式サイトより購入することが可能です。
ウィーンパス公式サイトへ
日数を選択をし、枚数を選んだのち「カートのボタン」をクリック。

①でメールアドレスなどの基本情報を入力後、②では"Mobile pass"を選択。③はウィーンパスを使う予定の日でOK(指定した日の別日でも利用可能)。
詳細を確認し、"Submit order"をクリック。この後カード情報を入力します。

購入が完了すると、メールが送られてきます。チケットはマイページより確認可能。
チケットは「バーコードがスキャンされた日」から開始されます。
開始時間は関係なく、利用開始した日を1日としてカウントされるので、注意してください。
ウィーンパスはお得なのか

結論から言うと、すべての方にウィーンパスがコスパがいいチケットとは言いきれません。
上記のプランはすべて「ウィーンパス」が使える場所のみを回るプランとなっています。
つまりカフェに並んだりする時間や、シュテファン大聖堂やウィーン市庁舎など「ウィーンパス」には含まれていない有名な観光地は、プランに組み込まれていません。
- 2、3日丸々かけて、徹底的にウィーンを楽しみたい
- 「じっくり観光」よりは、「サクッとたくさんの名所を観光」したい
という方にはウィーンパスがおすすめです。
ぜひ、ウィーン旅行の参考にしてみてください。
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