北欧諸国な中でも落ち着き、モダンな印象なオスロ 。世界的な画家ムンクが育った場所であり、ノーベル平和賞授賞式の開催地でもあります。
観光名所から文化、食、気候に至るまで、オスロの魅力を存分に感じていただくための情報を詳しく解説します。
初めてオスロを訪れる方へ、どこを訪れていいかわからない方へ、オスロ観光を100%満喫することができる、絶対訪れたい観光名所選8を北欧在住者がご紹介します!
オスロ観光の基本情報
北欧の美しい首都、オスロ。この都市はノルウェーの中心地であり、人口は約60万人。フィヨルドに囲まれたその景色は美しさで訪れる人々を魅了します。オスロは大自然と近代的な建築が共存し、多くの美術館や博物館が点在しています。また、街全体が広大な公園のようで、四季折々の自然を楽しむことができます。
夏は湖でカヌーやヨットを楽しみ、冬は世界的に有名なスキーリゾートでスキーやスノーボードを満喫できます。オスロにはユニークな観光スポットがいくつもあり、その中にはビギナーズからプロまで楽しめるスポットもあるのです。
オスロの観光|人気スポット
オスロの人気観光スポット1. オスロ大聖堂
オスロ大聖堂は、その美しい建築と長い歴史で知られ、オスロ市内の中心地に位置しています。1697年に建設されたこの教会は、ノルウェーのルター派の中心地ともなっており、ノルウェー国王の戴冠式や王室の結婚式など、重要な国家行事が行われてきました。
内部に入ると、豪華なバロック様式の調度品に囲まれた中央の祭壇や、天井に描かれた聖書の情景が視線を引きます。特に注目すべきは、大聖堂のステンドグラス窓で、その色とりどりの美しさが神聖な雰囲気を一層高めています。
この大聖堂は現在でも教会として使用されており、週に一度の日曜礼拝だけでなく、結婚式や葬式、コンサートなども開催されています。訪れた際には、その静寂な空間で深く思索にふける時間を持つことができます。オスロ大聖堂は、歴史、文化、宗教が交差する場所であり、その重厚な雰囲気と美しい装飾は、一見の価値があります。
オスロ観光はまずここから!
オスロ大聖堂(Oslo domkirke)
Karl Johans gate 11, 0154 Oslo
オスロ大聖堂|深掘り観光ガイド
まさにオスロの中心
オスロの人気観光スポット2. ノルウェー王宮
ノルウェー王宮は、オスロのスラットベルグ広場に立つ壮麗な建物で、ノルウェー王室の住まいとして使用されています。王宮は1825年から1849年にかけて建てられ、そのシンプルながら優美なネオクラシック様式は、オスロのランドマークとして知られています。
北欧らしい「開かれた王室」という印象を受ける親みの溢れる王宮です。王宮の周囲には広大な王宮公園が広がり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。春には桜が咲き誇り、夏には花々が広場を彩り、秋には紅葉が美しい風景を描き出します。
毎年夏季には、一般公開が行われ、宮殿の内部を見学することができます。見学ツアーでは、豪華な間取りや家具、美術品などを見ることができ、ノルウェー王室の歴史や生活を垣間見ることができます。平日毎日13時より護衛交替セレモニーが行われます。夏季限定で開催されるガイドツアーでは内部を見学することが可能。
自然が豊かで、散歩コースとしてもとしても人気です!
ノルウェー王宮(Det kongelige slott)
Slottsplassen 1, 0010 Oslo
公式サイト:www.royalcourt.no/
ノルウェー王宮の全貌、あなたは知ってる?
親しみやすい宮殿へ
オスロの人気観光スポット3. 国立オペラ&バレエ劇場
オペラやバレエに特別興味がなくとも訪れて欲しいのがこの国立オペラ&バレエ劇場。2008年にオープンし、オスロ中央駅から徒歩約5分でアクセスできるオペラハウス。オペラやバレエに興味がある方はもちろん、鑑賞しなくとも人気な理由は「建物に登る」ことが出来るため。大理石でできたモダンな屋根は、なんと山登りならず「屋根登り」を楽しむことができます。
このオペラハウスの建築を手がけたのは、ノルウェー人アーティストのKristian Blystad氏、Kalle Grude氏、Jorunn Sannes氏。そしてあのニューヨーク世界貿易センタービル跡地「グラウンドゼロ」も手がけたノルウェーの建築設計事務所のスノーヘッタ。
この現代建築の美しい白亜の建物は、水面から立ち上る氷山をイメージして設計されており、その斬新なデザインが多くの観光客を引きつけています。大理石がふんだんに使われ、外壁の一部にはソーラーパネルを、内部は自然光が取り込まれる設計、さらに劇場内は古典的な劇場を彷彿させるクラシカルなスタイル。北欧デザインをこの上ないほど楽しむことができるスポットとなっています。
地上からスロープ状の屋根を歩いて行くと、屋上へ登ることができます。天井から見下ろすオスロの街やフィヨルドの景色は格別。
国際的なバレエダンサーやオペラ歌手が公演を行う場所としても有名な国立オペラ&バレエ劇場。ノルウェー国立バレエ団の本拠地でもあり、作品は古典的なものから革新的なものまで多種多様。パフォーマンスに興味のある方は必見の劇場です。
オペラやバレエを鑑賞するもよし、ノルウェー建築を楽しむもよし、そして屋根の上で景色を楽しむのもよしな、ユニークな観光スポットです。
国立オペラ&バレエ劇場 (Den Norske Opera & Ballett)
Kirsten Flagstads Plass 1, 0150 Oslo
公式サイト:operaen.no/en/
オスロの人気観光スポット4. ムンク美術館
新ムンク美術館は、エドヴァルド・ミュンクの作品を集約したオスロの誇る美術館です。ミュンクは「叫び」で世界的に有名なノルウェーの画家であり、その作品は人間の存在と感情の深淵を探求する独自の視点で描かれています。
新ムンク美術館は、2023年にオスロのビョルビーカ地区に新しく開設され、世界最大のミュンク作品コレクションを有しています。この美術館では、ミュンクの絵画だけでなく、彫刻、版画、写真、スケッチブックなど、多岐にわたる彼の作品を鑑賞することができます。
建物自体も美術品で、海辺に位置するその美術館は、全高13階建てで、全体が透明なガラス張りとなっています。美術館の最上階からはオスロフィヨルドの絶景を眺めることができ、自然と芸術の調和を体感できます。
訪れた際には、作品をじっくりと鑑賞するだけでなく、ミュンクの生涯や彼が生きた時代について理解を深めるための展示もお見逃しなく!
ムンク美術館(Munch Museet)
Edvard Munchs Plass 1, 0194 Oslo
公式サイト:www.munchmuseet.no/en/
実は叫んでいないムンクの『叫び』を美術館で
実は「叫んでいない」ムンクの『叫び』
オスロの人気観光スポット5. オスロ市庁舎
オスロ市庁舎は、その赤レンガの外観と特異な形状で一目で分かる、オスロのシンボル的存在です。ノーベル平和賞の授賞式が行われることで知られており、その重要性と芸術性が国内外から高く評価されています。
市庁舎の建設は1931年に始まり、第二次世界大戦の影響を受けながらも1950年に完成しました。建物の内部と外部には、ノルウェーの歴史や文化をテーマにした多くの壁画や彫刻が施されており、芸術の鑑賞だけでなく、ノルウェーの社会や歴史を理解するための場所でもあります。
また、市庁舎内部は無料で公開されており、一部のエリアではガイドによる無料の見学ツアーも提供されています。その豪華な内装と、壮大な壁画や彫刻は、見る人々を魅了します。
れんが造りの外観から中へ入ると、大きなメインホールがあり、その壁面はヨーロッパ最大とも言われる油絵が飾られています。美術館さながらの作品展示も魅力。建物の周りには公園も広がっており、ゆっくりと休憩しながら都会の喧騒を忘れることができます。オスロを訪れた際には、ぜひこの歴史的で美しい建築物を訪れてみてください。
オスロ市庁舎(Rådhuset)
Rådhusplassen 1, 0037 Oslo
知って得する!オスロ市庁舎の魅力と観光情報
まるで美術館!?な市庁舎
オスロの人気観光スポット6. アーケシュフース城
『アナと雪の女王』の舞台アレンデール城のモデルとなったお城がこのアーケシュフース城です。アナ雪の映画製作スタッフがノルウェー各地をめぐり、インスピレーションを受けた風景は映画の中でも多数見つけることが出来ます。
オスロのアーケシュフース城は、オスロ港の一望が楽しめる丘の上にそびえ立つ、中世ノルウェーの強固な城。この城は13世紀に建てられ、オスロの歴史の中でさまざまな役割を果たしてきました。王宮、軍事基地、刑務所など、その歴史はオスロ市の変遷と深く結びついています。
夏季限定の公開ですが、城内部には、当時の騎士の生活を再現した部屋や、中世の武器や防具を展示した博物館などがあります。また、この城は幽霊が出るとされる伝説もあり、夜の見学ツアーではその怖い話を聞くことができます。
城の周囲に広がる敷地は公園となっており、ピクニックを楽しんだり、城壁からの絶景を堪能することができます。特に日没時の景色は格別で、オスロの街並みと港が美しく彩られます。
アーケシュフース城は、その力強さと優美さ、そしてその背後にある歴史から、訪れる人々を魅了し続けています。オスロを訪れた際には、ぜひこの歴史ある城を見てみてください。
オスロの人気観光スポット7. ヴィーゲラン公園
オスロで訪れたい観光名所と言えば、「ビーグラン公園」。この公園は、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ビーグランの作品が200以上展示されています。別名「フログネル公園」とも呼ばれる大規模な公園です。
公園の一角には14メートルもの高さがある「人間の塔」がそびえ立っています。この塔は121体もの人間の彫刻が積み重なって作られており、人間の生涯を象徴しています。公園全体は四季折々の自然と調和し、それぞれの季節で違った風情が楽しめます。「人生」がテーマで、老若男女の喜怒哀楽の表情がみえる彫刻たち。「人生のありさま・様々なカタチ」を表現したもので、私達の生活や暮らしから、なんとなく共感することができる作品も多いはず。芸術...と構える必要はなく、クスっと笑いながら楽しむことができる公園です。
作品と同じポーズで写真撮影をするのがここの定番!芸術鑑賞だけでなく、彫刻と並んでの記念撮影が人気なインスタスポットでもあります。人気の「おこりんぼう」を探してみてください!
ヴィーゲラン公園(Vigelandsanlegget)
Nobels gate 32, 0268 Oslo
オスロの人気観光スポット8. カール・ヨハンス通り
オスロ中央駅からノルウェー宮殿までを結ぶオスロのメインストリート。歩行者天国になっているエリアもあり、可愛いお店やレストラン、ブティックからデパートまでが並ぶ、まさに日本でいう「銀座」のようなエリア。
ただ、カール・ヨハンス通りは、銀座よりもっと賑やかなエンターテイメントストリート。夏は大道芸人やミュージシャンのパフォーマンスが多く行われています。
高級ブティックもありますが、オスロ大学などが近いこともあり、若者からお年寄りまでに人気なショッピング・レストランエリアです。通り沿いにはオスロ大聖堂など見所も多く、ショッピングを楽しみながら観光もできます。
毎年5月17日のノルウェーの建国記念日にはパレードが行われます。他にも、プライドパレードやクリスマスマーケットが開催される、オスロ1のイベントストリートとして有名です。
カール・ヨハンス通り(Karl Johans gate)
Karl Johans gate
オスロの人気観光スポット9. ノルウェー国立美術館
ノルウェーの首都、オスロに訪れたら必見の観光名所がノルウェー国立美術館です。ここにはエドヴァルド・ムンクの代表作「叫び」をはじめとした、ノルウェーを代表する芸術家の作品が展示されています。美術作品を通じて、ノルウェーの文化と歴史を深く理解することができます。
オスロの人気観光スポット10. オスロ国立劇場
1899年に完成し、ノルウェー王宮のすぐそばに位置するオスロ国立劇場は、オスロ最大の歴史ある劇場。
「近代演劇の父」とも呼ばれるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセン(Henrik Johan Ibsen, 1828-1906)の作品を主に上映しています。彼はあのシェイクスピア以降、最も人気を誇る劇作家と言われています。近代的なオペラ&バレエ劇場とは打って変わって、ノルウェーで最も古いクラシカルな劇場です。
2年ごとに、世界中の劇団がイプセンの作品を競演し合うイベント「イプセン・フェスティバル」が開催されています。シンポジウムや学術会議、コンサートも催され、世界中から演劇ファンが集まります。まさに、未来の演出家の一大イベントです。
劇場ツアーも催されており、控え室やバルコニーなど劇場の内部をす知ることもできます。
オスロ国立劇場(National Theatre)
Johanne Dybwads plass 1, 0161 Oslo
公式サイト:https://www.nationaltheatret.no/
オスロの人気観光スポット11. アストルップ・ファーンリ現代美術館
「盗人島」という意味のチューブホルメン島(Tjuvholmen)。 そんな名前からは想像もつかないほど、オシャレなエリアで一際目立っている注目スポットが、アストルップ・ファーンリ現代美術館です。
2012年に再開発が行われ、まるで帆のような設計をはじめとする美しい建築、そして世界中から集まった豊富なアート作品求め、連日賑わっています。水面を挟んで分割されたデザインや、ガラスの天井など、建物の外も中も芸術。
時期ごとに企画展はもちろんのこと、アートワークショップ、さらには「アートトーク」という10分間作品について語り合うイベントも随時開催されています。旅行時期が決まったら、ぜひその時期の企画やイベントをチェックしてみてください。
心踊る近現代アートを楽しんでみては?
隣には近代アートをテーマにしたホテル「The Thief」が。アートにとことん浸りたい方は見逃せません!
アストルップ・ファーンリ現代美術館(The Astrup Fearnley Museum of Modern Art)
Strandpromenaden 2, 0252 Oslo
公式サイト:www.afmuseet.no/en/
オスロの観光|ビグドイ半島のおすすめスポット
ビグドイ半島は自然と歴史が混ざり合ったエリアで、ノルウェー民族博物館やヴァイキング船博物館など、さまざまな博物館が集まっています。また、海岸線に沿った散策路からはオスロフィヨルドの美しい景色を眺めることができます。自然散策と文化体験を一度に楽しむことができます。
オスロ・ビグドイ半島の観光スポット1. ノルウェー海洋博物館
ノルウェー海洋博物館は、ノルウェーの海洋歴史と航海技術の進化を伝える美しい博物館です。古代の航海者から現代の探検家まで、ノルウェー人がどのように海と交わってきたかを、鮮やかな展示と緻密なモデル船を通じて学べます。
オスロ・ビグドイ半島の観光スポット2. フラム号博物館
フラム号博物館では、北極と南極への遠征で知られる船フラム号を間近で見ることができます。フラム号の中を歩き回り、探検家たちがどのように厳しい環境で生活していたかを体感できます。
オスロ・ビグドイ半島の観光スポット3. ノルウェーの民族博物館
また、「ノルウェーの民族博物館」も見逃せません。この野外博物館では、ノルウェー全土の伝統的な建物や生活様式を体験することができます。敷地内には150以上の建物が移築され、中世の教会や伝統的な農家など、ノルウェーの歴史と文化に触れることができます。また、伝統的な衣装を着て生活を再現するスタッフの姿も見ることができ、まるでタイムスリップしたかのような体験ができます。
オスロの観光に役立つ情報
オスロを旅行する際には、その地域特有の情報を事前に知っておくことで、より快適で深い体験が可能となります。以下に、オスロ旅行の基本的な情報や、地元の文化・食文化、そしてオスロへの行き方について詳しく解説します。
オスロでの通貨
ノルウェーの通貨はノルウェー・クローネです。クレジットカードは広く利用されていますが、小額の支払いや非常時に備えて現金を少々持っておくことをおすすめします。
オスロの時差
ノルウェーは中央ヨーロッパ時間を採用しており、日本との時差は夏時間の期間中は-7時間、それ以外の期間は-8時間となります。
オスロの天気
オスロの気候は夏季は比較的穏やかで、冬季は寒さが厳しいです。しかし、清潔な空気と美しい自然は訪れる価値ありです。
オスロの文化
オスロといえば、ノーベル平和賞の授賞式が行われることでも知られています。また、芸術の一大中心地であり、エドヴァルド・ムンクやヘンリク・イプセンといった偉大な芸術家を輩出してきました。また、ビキングの歴史や北欧神話も深く根ざしており、博物館などでその痕跡をたどることができます。
オスロの食文化
ノルウェーの食文化は、新鮮な海産物を始めとする自然の恵みを活かした料理が中心です。特に、サーモンやトロール、フェローズなどの魚介類は絶品です。また、オスロでは地元産のチーズやベリー、地ビールなども楽しむことができます。
オスロへの行き方
日本からオスロへのアクセスは、航空機が主です。成田や関空からは直行便がないため、ヨーロッパの主要都市やドバイ、イスタンブールなどを経由して行くことになります。フライト時間は経由地によりますが、約15時間から18時間程度です。空港から市内までは、電車やバスで簡単にアクセスできます。
オスロを楽しもう
以上、オスロを訪れた際には絶対に訪れたい!観光名所をご紹介しました。
オスロは歴史と自然、芸術と冒険、これらすべてが見事に融合した都市です。ビギナーから上級者まで、そして季節を問わず、すべての旅行者に楽しむ場所を提供しています。
歴史に興味があるなら、アケシュフース要塞やヴァイキング船博物館は必見です。ビジュアルアートを追求するなら、エドヴァルド・ミュンクの作品を収蔵するミュンク美術館や、彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの作品が並ぶヴィーゲラン彫刻公園を訪れてみてください。また、ノーベル平和センターやオスロ市庁舎は、ノルウェーと世界の平和への取り組みを理解するうえで重要な場所です。
治安がよく、とても親切な土地であるため、女性のみや一人旅でも安心して旅行ができる場所となっています。ぜひ、ノルウェーの首都オスロを満喫してくださいね!