魔女の宅急便の世界へ、ゴットランド島ヴィスビューの観光9選とモデルプラン
Updated 2024-09-06
目次
ジブリ作品『魔女の宅急便』の世界観が楽しめるゴットランド島ヴィスビュー。
この記事では、ヴィスビューの観光名所や旅行のヒントをご紹介。
これから観光を考えている方はぜひ、参考にしてみてください。本ページはプロモーションが含まれています。
まるで魔女の宅急便!スウェーデンのゴットランド島

ストックホルムから南へ200kmほど。そう程遠くない位置に広がる、スウェーデンのバルト海に浮かぶゴットランド島(Gotland)。この島に位置するヴィスビュー(ヴィスビー)は、まるで中世の絵画から抜け出したかのような趣を漂わせる街。
3.4kmにわたる城壁に囲まれ、その壁は中世ヨーロッパの雰囲気を色濃く残しています。ヴィスビーはまた、スウェーデンの誇る世界遺産のひとつです。
魔女の宅急便の舞台、ゴットランド島ヴィスビューの観光9選
ここはまるで13歳の魔女が空から舞い降りたかのような、まさにあの「海の見える街」。
スタジオジブリも『魔女の宅急便』の舞台として、「大いに参考にした場所」として挙げているのが、ここゴットランド島とストックホルム。
そんな『魔女の宅急便』の世界を満喫できる、ゴットランド島ヴィスビューの見逃せない観光スポットをご紹介します。
ゴットランド島といえば、壮大な城壁

ヴィスビーの最大の特徴は、なんと言っても市街を取り囲む壮大な城壁。
高さ約11m、全長が約3.4kmにわたります。
築造は1200年から1300年代にかけて築かれ、一歩足を踏み入れると、あたかもタイムスリップしたかのような感覚に。
正確には「城」を囲んでいたわけではなく、スウェーデン語では「Ringmur(輪壁)」と呼ばれています。
城壁には当時の出入り口として使用されていた門や、見張り台として建てられた塔など、多くの見どころが今でも点在!
ぜひ城壁に沿って歩いて、その迫力と歴史を堪能してみてください。
まさにココが『魔女の宅急便』!サンタマリア大聖堂

「ゴットランド島ヴィスビューのシンボル」とも呼ばれるサンタマリア大聖堂(ヴィスビュー大聖堂)。
1230年に建設されたこの大聖堂は、北欧ゴシック建築の優れた例で、美しいステンドグラスや繊細な彫刻が訪れる人々を魅了します。
ドイツとの戦争によって、数々の教会が破壊されてしまった中、唯一残っているのがこの大聖堂。 理由はドイツの商人のための教会であったためです。

大聖堂の横の階段を登り裏手の丘へと上がれば、ヴィスビューNo.1の絶景が!
映画や観光パンフレット、絵葉書にでてくる「これぞヴィスビュー」という景色が広がります。
赤オレンジ色の屋根や教会跡、そして遠くにバルト海を臨み、とても幻想的で、そこはもう『魔女の宅急便』の世界。
サンタマリア大聖堂へ行ったら、すぐ隣の階段から登ってみてください。
ヴィスビュー大聖堂(Visby Domkyrka)
Norra Kyrkogatan 4, 62155 Visby
入場料/無料
キキが飛んできそう?!ヴィスビューの旧市街

ヴィスビューの旧市街は、細い石畳の路地や古風な家並みが昔ながらの風情を演出。
『ルージュの伝言』をききながら散策してみましょう。『魔女の宅急便』の世界に迷い込んだかのような感覚になるでしょう。
旧市街でおすすめなのが、ヴィスビーの大広場(Stora toget)のサンタ・カーリン教会の目の前に位置するレストラン、バックフィーカン。
シーフードがメインのカジュアルでアットホームなレストランです。エビやサーモン、タラなどその時期の旬な食材と共にいただく料理は絶品。さらに嬉しいのは、サンタ・カーリン教会を臨みながら食事をすることができること。
口コミサイトでも、ヴィスビー内で上位を誇り、地元の人からも人気。6月から8月の観光シーズンはとても混み合うので、大人数などの場合は事前にメールや電話で予約することがおすすめします。
ヴィスビー大聖堂から歩いて3分ほど、フィスカーグレンなどへは歩いて5分ほどの距離。大広場やサンタ・カーリン教会を目印に探してください。ヴィスビーの名所をながめながら、ぜひ美味しいシーフードを堪能しましょう。
バックフィーカン(Bakfickan)
Stora Torget 1, 62156 Visby
Tel./+46 498 271807
ゴットランド島ならでは「ちょっと珍しい」教会観光
ちょっとめずらしい「教会巡り」をしてみませんか?
中世の町並みが色濃く残り、世界遺産にも登録されているこの場所での人気な観光プランといえば、遺跡巡り。
5月から9月の夏限定で無料で見学することが出来ます。
12〜13世紀頃、ハンザ同盟の影響を受け発展、バルト海での貿易において重要な役割を果たしていたヴィスビュー。その栄えた時代を表すのが、当時建てられた教会たち。
のちの16世紀ドイツからの攻撃によって、ハンザ商人によって建築されたサンタマリア大聖堂以外の教会は、破壊されてしまいます。そして今、遺跡として残る教会たちは、現在でも街に溶け込み、ヴィスビューの景観の一部となっているのです。
ゴットランド島の教会跡1. サンタ・カーリン教会

ヴィスビューで、最も大きい廃墟がサンタ・カーリン教会。
「サンタ・カタリーナ教会」または「サンタ・カタリーナ教会の廃墟(S:ta Katarina Kyrkoruin)」と呼ばれています。
1233年に大広場(Stora Torget)にフランシスコ会によって建設。そして、1400年代に再建されました。枠組みがしっかりと残り「ここにはステンドグラスがあったのかもしれない」「ここに人々は並んでいたんだろう」なんて想像ができるほど、風情が色濃く残る、壮大な跡地。無料で見学することができます。
サンタ・カーリン教会はヴィスビューの大広場のすぐ隣に位置し、レストランやカフェ、土産屋が並んでいます。オープンカフェやレストランで、このサンタ・カーリン教会を眺めながらの食事がヴィスビュー旅の定番。
サンタ・カタリーナ教会(S:ta Katarina Kyrkoruin)
Stora Torget 2, 621 56 Visby
入場料/無料
ゴットランド島の教会跡2. セント・クレメンス教会

ヴィスビー内でも特に人気なホテル・セントクレメンス(Hotell St Clemens)の中庭から鑑賞することができることで有名なセント・クレメンス教会。5月から9月の夏季限定で見学できます。
もちろん、宿泊をしてなくても、カフェのみの利用も可能。
赤や黄色などカラフルなペイントに彩られたインテリアや建物は、なんともフォトジェニック。そして見上げれば、風情漂う教会の遺跡が目の前にあるなんとも贅沢な空間です。
ぜひ"フィーカ"を楽しみましょう。
セント・クレメンス教会(S:t Klemens)
S:t Klemensgatan 6, 621 55 Visby
入場料/無料
ゴットランド島の教会跡3. セント・ニコライ教会

こちらは1200年代に建築された修道院であった場所ですが、1525年に破壊されてしまいました。正面にある2つの花形の窓が目印。
現在は夏季にオペラなどのコンサート会場として利用されることもあります。
セント・ニコライ教会(St. Nicolai)
Smedjegatan 19, 621 55 Visby
入場料/無料
フィスカーグレン、『魔女の宅急便』で観たカワイイ街並みがここに

どこを切り取ってもフォトジェニックなゴットランド島ヴィスビューですが、その中でひときわ美しい場所が、フィスカーグレン。
この小路に足を踏み入れると石畳の細い小道が広がり、真っ赤やスウェーデンイエローの美しいバラが咲き誇っています。
「漁師の小路」を意味するこの通り。赤と白の小さな家々が並ぶ光景は、まるで絵画のよう。写真好きなら、夢中でシャッターを切ってしまうはず。
※あくまで一般住宅地なので、マナーを守り迷惑にならないよう心がけましょう。
フィスカーグレン(Fiskargränd)
Fiskargränd 621 55 Visby
DBW植物園で癒されよう

フィスカーグレンの先にはボタニスカ・トレーゴード、またはDBW's Botanical Gardenと呼ばれる植物園があります。入場料無料で、春先から夏にかけて、バラを中心にさまざまな種類のたくさんの花が咲き誇るこの場所も美しいフォトスポット。
海沿いにあり、夏場はとても気持ちの良い公園として、地元の人からも人気。四季折々の花々が咲き誇り、自然愛好家には見逃せないスポットでしょう。
また植物園の先にはかつての監視塔が。ここはバルト海とスウェーデン・の城壁の両方がおさまる絶景スポット。
素晴らしいのは「そのまま」の遺跡が残っていること。もちろん登ることができ、探検気分を味わうことができます。そして城壁のいたるところに窓があるので、そこからバルト海を臨んでみてください。
ボタニスカ・トレーゴード(Botaniska trädgården)
Strandgatan, 621 55 Visby
入場料/無料
アルメダーレン、『魔女の宅急便』のキキの家はこんな感じ?

アルメダーレンはヴィスビューで最も人気のある自然公園で、散策やピクニックに最適。古い樹木や美しい野花が広がるこの公園は、静かなリラクゼーションタイムを過ごすのに最適な場所です。
またここは『魔女の宅急便』にて、キキが旅立つ前に住んでいた実家のモデルになったとも言われています。
ヴィスビュー市民の憩いの場であるこの場所。ちょっと一休みにどうですか?
アルメダーレン(Almedalen)
Birgers gränd 7, 621 56 Visby
ゴットランド島ヴィスビューのおすすめプラン

ストックホルムから気軽にヴィスビーに行ってみたい!そんな方のためのおすすめコースです。
朝にストックホルムを出発し、飛行機でヴィスビーへ。夜にはまたストックホルムと、日帰りで楽しむことができるプランになっています。
9:00頃|ヴィスビー空港に到着
ヴィスビー空港に到着。市内へと向かいます。
9:40|北の門、セント・ニコライ教会を観光
北の門(Norderport)をくぐり、いよいよ城壁内へ。正面にある2つの花形の窓が目印のセント・ニコライ教会に到着します。
10:00|セント・クレメンス教会を観光・フィーカ
セント・ニコライ教会から歩いて2分、夏季限定で見学できるセント・クレメンス教会へ。人気なホテル・セントクレメンスのカフェでフィーカをしましょう。
10:45|サンタマリア大聖堂を観光
セント・クレメンス教会から歩いて5分、ヴィスビューのシンボルとも呼ばれるサンタマリア大聖堂を観光。大聖堂の横の階段を登り、裏手の丘へと上がれば、魔女の宅急便の景色!ヴィスビューの絶景スポットです。
11:30|ランチ
そろそろお腹が空く時間。大聖堂から歩いて2分、大広場のストラトーゲット(Stora Torget)へ向かいます。12時をすぎると混み始めるので、それまでにレストランへ向かいましょう。
13:30|サンタ・カーリン教会・フィスカーグレンを観光
大広場にあるサンタ・カーリン教会を観光し、そのままフィスカーグレンへ。石畳の小路に赤や黄色のバラが咲き誇る風景を楽しみましょう。
14:20|植物園と愛の門を観光
フィスカーグレンの先のボタニカルガーデンへ。隣には「愛の門(Kärleksporten)」があります。ちょうどいい大きさと、バルト海の美しさからそう呼ばれるようになったとか。
16:00|アルメダーレン公園で一休み
天気がよければ、アルメダーレン公園でひとやすみ。天気が良くない場合は、ゴットランド博物館がおすすめです。さらに先に進むと"I Love Visby"のシンボルがあるので、そこで記念撮影を。さらに周辺にはカフェやレストランもあるため、そこでちょっと早めのディナーを食べましょう。
17:20|ヴィスビュー空港へ
ヴィスビュー空港へと向かいます。19:00ごろにストックホルムに到着です。
ゴットランド島の行き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
ゴットランド島ヴィスビューの観光に役立つ情報
ゴットランド島ヴィスビュー観光に役立つ情報をご紹介します。
ゴットランド島での通貨
スウェーデンの通貨はスウェーデン・クローナ(SEK)です。現地の商店やレストランではクレジットカードが広く利用できます。
現金が使えない場合もあるので、カードは2枚以上用意しておきましょう。
ゴットランド島の時差
日本とスウェーデンは、標準時においては-8時間(サマータイムだと-7時間)の時差があります。
ゴットランド島の天気
ゴットランド島はストックホルムより暖かいですが、日本に比べると肌寒く感じるでしょう。旅行の際は、季節に応じた服装を心掛けてください。
ゴットランド島ヴィスビューの食文化
ヴィスビューでは、新鮮な海の幸を使った料理が豊富に楽しめます。
特に、スモークサーモンや新鮮なオイスターは絶品!地元のビールやスナップスと共に楽しむことで、ゴットランド島の食文化を体験することができます。
ゴットランド島ヴィスビューへの行き方
ストックホルムからはフェリーで約4時間、飛行機で約45分でゴットランド島に到着します。ヴィスビュー市内はコンパクトなので、徒歩でも十分に観光が可能です。
ゴットランド島、『魔女の宅急便』の世界へ

『魔女の宅急便』の舞台、ゴットランド島ヴィスビューは、その歴史と自然、そして文化が見事に調和した場所。まさに「こじんまりとした街」で、移動も簡単。徒歩ですべての観光地を回ることができ、時間がのんびりと流れているのを感じます。
おしゃれなブティックやインテリア、雑貨店が多いのも魅力。レストランやカフェの内装はどこも可愛く、ノスタルジック。ストックホルムとはまた違う雰囲気があります。
フォトジェニックなスポットが溢れるこの街。
ヴィスビューへ訪れる際は、ぜひカメラの準備を。カラフルなペイントがされたカフェをバックグラウンドに、バラに囲まれた小道を歩きながら、写真をたくさん撮りましょう。観光客が少ない時間帯を狙うなら、朝9時前がおすすめです。
スウェーデン人の夏の旅先としても人気なヴィスビュー。日帰りでも十分満喫することができるので、歩きやすい靴とカメラを持って訪れてみてください。
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