ゴットランド島ヴィスビュー|魔女の宅急便の世界へ

跡地なのにこんなに美しい


目次

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映画『魔女の宅急便』の世界観が楽しめるゴットランド島ヴィスビュー。

この記事では、北欧旅行を計画しているあなたに向けて、ヴィスビューの観光名所や旅行のヒントを紹介します。

ゴットランド島の基本情報

ゴットランド島はスウェーデンのバルト海に浮かぶ大きな島で、美しい自然風景と歴史的な町並みが魅力です。

特に島の中心地であるヴィスビュー(ヴィスビー)は、ユネスコの世界遺産に登録されている旧市街があり、中世ヨーロッパの雰囲気を色濃く残しています。

ゴットランド島ヴィスビューの観光スポット

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所1. 古城跡

ヴィスビューの風光明媚な景観の中でも、特に目を引くのが古城跡です。中世の城壁が残るこの場所は、時代を感じさせる魅力的なスポット。一歩足を踏み入れると、あたかもタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所2. ヴィスビュー大聖堂(サンタマリア大聖堂)

まさに、ゴットランド島ヴィスビューのシンボルとも呼ばれるヴィスビュー大聖堂(サンタマリア大聖堂 (Visby Domkyrka))。1230年に建設されたこの大聖堂は、北欧ゴシック建築の優れた例で、美しいステンドグラスや繊細な彫刻が訪れる人々を魅了します。
ドイツとの戦争によって、数々の教会が破壊されてしまった中、唯一残っているのがこの大聖堂。 理由は、ドイツの商人のための教会であったため。

そして大聖堂の横の階段を登り、裏手の丘へと上がれば、ヴィスビューNo.1の絶景が。そこはもう、『魔女の宅急便』の世界。赤オレンジ色の屋根や教会跡、そして遠くにバルト海を臨み、幻想的。映画や観光パンフレット、絵葉書にでてくる「これぞヴィスビュー」という景色が広がります。
サンタマリア大聖堂へ行ったら、すぐ隣の階段から登ってみてください。

ヴィスビュー大聖堂(Visby Domkyrka)
Norra Kyrkogatan 4, 62155 Visby
入場料:無料

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所3. 教会跡

ちょっとめずらしい「教会の跡地巡り」をしてみませんか?

中世の町並みが色濃く残り、世界遺産にも登録されているこの場所での人気な観光プランといえば、遺跡巡り。5月から9月の夏限定で無料で見学することが出来ます。
12〜13世紀頃、ハンザ同盟の影響を受け発展、バルト海での貿易において重要な役割を果たしていたヴィスビュー。その栄えた時代を表すのが、当時建てられた教会たち。のちの16世紀、ドイツからの攻撃によって、ハンザ商人によって建築されたサンタマリア大聖堂以外の教会は破壊されてしまいます。そして今、遺跡として残る教会たちは、現在でも街に溶け込み、ヴィスビューの景観の一部となっているのです。

ゴットランド島の教会跡1. サンタ・カーリン教会

ヴィスビューで、最も大きい廃墟がサンタ・カーリン教会。「サンタ・カタリーナ教会」または、「サンタ・カタリーナ教会の廃墟(S:ta Katarina Kyrkoruin)」と呼ばれることもあります。

1233年に大広場(Stora Torget)にフランシスコ会によって建設。そして、1400年代に再建されました。枠組みがしっかりと残り「ここにはステンドグラスがあったのかもしれない」「ここに人々は並んでいたんだろう」なんて想像ができるほど、風情が色濃く残る、壮大な跡地。無料で見学することができます。

サンタ・カーリン教会は、ヴィスビューの大広場のすぐ隣に位置し、レストランやカフェ、土産屋が並んでいます。
オープンカフェやレストランで、このサンタ・カーリン教会を眺めながらの食事がヴィスビュー旅の定番。レストランのおすすめはBakfickan。テラス席では、教会を眺めながら食事を楽しむことができます。

サンタ・カタリーナ教会(S:ta Katarina Kyrkoruin)
Stora Torget 2, 621 56 Visby
入場料:無料

ゴットランド島の教会跡2. セント・クレメンス教会

ヴィスビー内でも特に人気なホテル・セントクレメンス(Hotell St Clemens)の中庭から鑑賞することができることで有名なセント・クレメンス教会。5月から9月の夏季限定で見学することが出来ます。もちろん、宿泊をしてなくても、カフェのみの利用も可能。

赤や黄色などカラフルなペイントに彩られたインテリアや建物は、なんともフォトジェニック。そして、見上げれば、風情漂う教会の遺跡が目の前にあるなんとも贅沢な空間です。ぜひ、フィーカを楽しみましょう。

セント・クレメンス教会(S:t Klemens)
S:t Klemensgatan 6, 621 55 Visby
入場料:無料

ゴットランド島の教会跡3. セント・ニコライ教会

こちらは1200年代に建築された修道院であった場所。1525年に破壊されてしまいました。正面にある2つの花形の窓が目印です。
現在は、夏季にオペラなどのコンサート会場として利用されることもあります。

セント・ニコライ教会(St. Nicolai)
Smedjegatan 19, 621 55 Visby
入場料:無料

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所4. 旧市街

ヴィスビューの旧市街は、細い石畳の路地や古風な家並みが昔ながらの風情を演出します。ここを散策すると、『魔女の宅急便』の世界に迷い込んだかのような感覚になるでしょう。

旧市街でおすすめなのが、ヴィスビーの大広場(stora toget)のサンタ・カーリン教会の目の前に位置するレストラン、Bakfickan。シーフードがメインのカジュアルでアットホームなレストランです。エビやサーモン、タラなどその時期の旬な食材と共にいただく料理は絶品。さらに嬉しいのは、サンタ・カーリン教会を臨みながら食事をすることができること。

口コミサイトでも、ヴィスビー内で上位を誇り、地元の人からも人気。6月から8月の観光シーズンはとても混み合うので、大人数などの場合は事前にメールや電話で予約することがおすすめします。

ヴィスビー大聖堂から歩いて3分ほど、フィスカーグレンなどへは歩いて5分ほどの距離。大広場やサンタ・カーリン教会を目印に探してください。
ヴィスビーの名所をながめながら、ぜひ美味しいシーフードを堪能しましょう。

バックフィーカン(Bakfickan)
Stora Torget 1, 62156 Visby
Tel./ 0498271807
https://www.bakfickanvisby.se/

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所5. フィスカーグレン

どこを切り取ってもフォトジェニックなゴットランド島ヴィスビューですが、その中でひときわ美しい場所が、フィスカーグレン(Fiskargränd)。

「漁師の小路」を意味するこの通りには、石畳の小路に赤や黄色のバラが咲き誇ります。赤と白の小さな家々が並ぶ光景は、まるで絵画のよう。旅の思い出に一枚、写真を撮るのもおすすめです。あくまで一般住宅地なので、マナーを守り、迷惑にならないよう心がけましょう。

フィスカーグレン(Fiskargränd)
Fiskargränd 621 55 Visby

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所6. ボタニカルガーデン(DBW植物園)

フィスカーグレンの先にはボタニスカ・トレーゴード または、DBW's Botanical Garden(Botaniska trädgården)と呼ばれる植物園があります。入場料無料で、春先から夏にかけて、バラを中心にさまざまな種類のたくさんの花が咲き誇ります。海沿いにあり、夏場はとても気持ちの良い公園として、地元の人からも人気です。四季折々の花々が咲き誇るヴィスビューのボタニカルガーデンは、自然愛好家には見逃せないスポットです。

また、植物園の先にはかつての監視塔が。ここはバルト海とスウェーデン・の城壁の両方がおさまる絶景スポット。
素晴らしいのは「そのまま」の遺跡。もちろん登ることができ、探検気分を味わうことができます。そして、城壁のいたるところに「窓」が。そこからバルト海を臨んでみてください。

ボタニカルガーデン(Botaniska trädgården)
Strandgatan, 621 55 Visby
入場料:無料

ゴットランド島ヴィスビューの観光名所7. アルメダーレン

アルメダーレンは、ヴィスビューで最も人気のある自然公園の一つで、散策やピクニックに最適です。古い樹木や美しい野花が広がる公園は、静かなリラクゼーションタイムを過ごすのに最適な場所です。

春には美しい野生のブルーベルが一面に広がり、秋には紅葉が公園を彩ります。あなたが訪れる季節によって、異なる風景があなたを迎えます。

ゴットランド島ヴィスビューのおすすめプラン

ストックホルムから気軽にヴィスビーに行ってみたい!そんな方のためのおすすめコースです。
朝にストックホルムを出発し、飛行機でヴィスビーへ。夜にはまたストックホルムと、日帰りで楽しむことができるプランです。

9:00頃|ヴィスビー空港に到着

さぁ、ヴィスビー空港に到着。市内へと向かいます。

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今回は、市営バスで移動。Visby flygplatsから2駅のLummelunda Skarpekで下車します。

9:40|北の門、セント・ニコライ教会を観光

Lummelunda Skarpekから徒歩5分。北の門(Norderport)をくぐり、いよいよ城壁内へ。正面にある2つの花形の窓が目印のセント・ニコライ教会に到着します。

10:00|セント・クレメンス教会を観光・フィーカ

セント・ニコライ教会から歩いて2分、夏季限定で見学できるセント・クレメンス教会へ。人気なホテル・セントクレメンスのカフェでフィーカをしましょう。

10:40|ヴィスビー大聖堂を観光

セント・クレメンス教会から歩いて5分、ヴィスビーのシンボルとも呼ばれるヴィスビー大聖堂を観光。
次に、大聖堂の横の階段を登り、裏手の丘へと上がれば、まるで魔女の宅急便に出てきそうな景色が。ヴィスビーの絶景スポットです。

11:30|ランチ

そろそろお腹が空く時間。大聖堂から歩いて2分、大広場のストラトーゲット(Stora Torget)へ向かいます。12時をすぎると混み始めるので、それまでにレストランへ向かうことをおすすめします。

13:30|サンタ・カーリン教会を観光

大広場にあるサンタ・カーリン教会を観光。

14:00|フィスカーグレンへ

漁師の小路という意味するフィスカーグレン(Fiskargränd)は、まさに「絵本の世界」。石畳の小路に赤や黄色のバラが咲き誇る風景を楽しみましょう。

14:20] 植物園と愛の門を観光

フィスカーグレンの先のボタニカルガーデンへ。
隣にはKärleksportenという愛の門が。ちょうどいい大きさと、バルト海の美しさからそう呼ばれるようになったとか。

時間に余裕があったら、奥のSnäckgärdsportenからバルト海を見渡すのもおすすめです。

16:00|アルメダーレン公園で一休み

天気がよければアルメダーレン公園で一休み。天気が良くない場合は、ゴットランド博物館(50SEK)がおすすめです。さらに、先に進むと"I Love Visby"のシンボルがあるので、そこで記念撮影を。

17:20|ヴィスビー空港へ

ヴィスビー空港へと向かいましょう。①市営バス、②徒歩、③フリーグブッサナバス(6月〜8月のみ)の3通りの行き方があります。

ゴットランド島ヴィスビューの観光に役立つ情報

ゴットランド島ヴィスビューの魅力を存分に楽しむためには、いくつかの観光に役立つ情報を抑えておくと良いでしょう。次の項目で、通貨、時差、天気、文化、食文化、そして島へのアクセス方法について詳しく解説します。

ゴットランド島での通貨

スウェーデンの通貨はスウェーデン・クローナ(SEK)です。現地の商店やレストランではクレジットカードが広く利用できます。

ゴットランド島の時差

日本とスウェーデンは、標準時においては8時間(サマータイムだと7時間)の時差があります。

ゴットランド島の天気

ゴットランド島は比較的温暖な海洋性気候に属しています。夏は温かく、日中の気温は20度を超えることがよくあります。冬は冷え込む日もありますが、雪は少ないです。旅行の際は季節に応じた服装を心掛けてください。

ゴットランド島ヴィスビューの文化

ゴットランド島ヴィスビューは中世から続く歴史と文化が息づいています。島はかつて、バルト海地域で最も重要な交易の中心地でした。その歴史は、中世の壁画や彫刻、そして美しい中世の街並みに今も生き続けています。

また、島の人々は自然と調和して生活をしてきました。その証拠に、島全体がユネスコの世界遺産に登録されています。

ゴットランド島ヴィスビューの食文化

ヴィスビューでは、新鮮な海の幸を使った料理が豊富に楽しめます。特に、スモークサーモンや新鮮なオイスターは絶品です。また、地元のラム肉を使った料理や、ゴットランド島特有の硬質チーズも試す価値があります。地元のビールやスナップスと共に楽しむことで、ゴットランド島の食文化を体験することができます。

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ゴットランド島ヴィスビューへの行き方

ストックホルムからはフェリーで約4時間、飛行機で約45分でゴットランド島に到着します。ヴィスビュー市内はコンパクトなので、徒歩でも十分に観光が可能です。また、島内の広範囲を探索するためには、レンタカーを借りるのが便利です。

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ゴットランド島ヴィスビュー観光まとめ

『魔女の宅急便』の舞台ともされるゴットランド島ヴィスビューは、その歴史と自然、そして文化が見事に調和した場所です。中世の町並みを歩き、豊かな自然を体感し、新鮮な食事を味わうことで、まるで異世界を旅しているかのような感覚を味わうことができます。また、その場所ごとに異なる魅力があるので、何度訪れても新たな発見があるでしょう。

まさに「こじんまりとした街」で、移動も簡単。徒歩で全ての観光地を回ることができ、時間がのんびりと流れているのを感じます。
おしゃれなブティックやインテリア、雑貨店が多いのも魅力。レストランやカフェの内装はどこも可愛く、ノスタルジック。ストックホルムとはまた違う雰囲気があります。
また、ヴィスビューへ訪れる際は、ぜひカメラの準備を。フォトジェニックなスポットが溢れるこの街。カラフルなペイントがされたカフェをバックグラウンドに、バラに囲まれた小道を歩きながら、教会の跡地にて写真をたくさん撮りましょう。観光客が少ない時間帯を狙うなら、朝9時前がおすすめです。

スウェーデン人の夏の旅先としても人気なヴィスビュー。日帰りでも十分満喫することが出来ます。ぜひ、歩きやすい靴とカメラを持って訪れてみてください。


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