スウェーデン「本当」のクリスマス。心がホッとする時間
Updated 2024-01-02目次
北欧、スウェーデン。極寒、極夜と嫌われがちな冬の季節が一変、「1年で1番好きな時間」になる時があります。それがクリスマス。
11月の下旬から街のいたる所でライトアップがはじまり、人々は窓に星の形のしたランプを飾る。北欧の国の特徴である日照時間が短い冬もこの時期は、その暗さが宝石箱のようにキラキラと、よりロマンチックなクリスマスにしてくれるのです。
スウェーデンのクリスマスについてご存じでしょうか。
この記事では、冬の寒さを忘れさせてくれるスウェーデンの温かなクリスマスの雰囲気、その伝統と魅力をご紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。本ページはプロモーションが含まれています。
スウェーデンのクリスマスまでのカウントダウン
スウェーデンのクリスマスは11月下旬から。ヨーロッパ諸国同様、スウェーデンにもクリスマスの「準備期間」があります。
スウェーデンクリスマスの伝統「アドバンド」
それがクリスマスの25日から遡った4週間前の日曜日から始まるアドバントサンデー。 毎週日曜日になるとロウソクに1本ずつ火を灯しながら、クリスマスを待ちわびます。 スウェーデンでは窓際に山形のアドバントキャンドル風ライトがよく飾られていますよ。
他にも有名なのが「アドバントカレンダー」。12月1日から25日までの限定カレンダーです。 日付ごとにプレゼントがあり、子供向けにはチョコレートやおもちゃなどが人気です。最近では大人用に、コスメブランドもこのアドバントカレンダーを発売しています。クリスマスまでの毎日が楽しくなりますね。
スウェーデンの街一色が「クリスマス」に
10月の下旬頃から日照時間が短くなる北欧。そんな北欧では、クリスマスは冬の一大イベント。 12月の始めともなれば街全体がクリスマスカラーに染まり、ロマンチックな雰囲気に。
この時期にオススメなのがガムラスタン。店先に灯されるライトがチェーンのように連なり合い、美しいイルミネーションに。一層のクリスマス気分を演出してくれる暗さや雪景色は、北欧クリスマスの魅力の1つです。
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スウェーデンのクリスマスマーケット
最初のアドバントサンデーの1週間前、11月の下旬頃からクリスマスマーケットが開催され始めます。スウェーデン語でクリスマスはユール(Jul)と言い、クリスマスマーケットはユールマクナッド(Julmarknad)と呼ばれます。クリスマス時期の食材やデコレーション、スウェーデンが必ずと言っていいほどクリスマスシーズンに飲むホットワイン、グロッグ(Glögg)などが並び、そこはまるでおとぎ話のような楽しい世界が広がります。
クリスマスマーケットでよくみられるのがハンドメイドで作られたクリスマスのデコレーション雑貨。赤い帽子に立派なヒゲと可愛らしい鼻が特徴的な人形は「トムテ」と呼ばれるもの。サンタクロースに似ていますが、実は北欧に伝わる妖精です。愛嬌のある可愛らしい姿が人気。
「ユールのヤギ」は、藁で作られているヤギのオブジェです。「クリスマスの準備が進んでいるか」と確認しにくる伝承から生まれた工芸品です。
窓にぶら下がっている星型のライトも定番の装飾。星は紙でできており、中に電球を入れるだけなので、お土産にもオススメです。
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Surprice公式サイトはこちら12月13日はスウェーデンのルシア祭
スウェーデンにとって重要なクリスマスの日は、24・25日だけではありません。12月13日はルシア祭。子供達が白いローブにを身を包み、聖ルシアに扮し街中を歩きます。
キャンドルの冠を乗せたルシアを中心に、Tärnor(お供の少女)やStjärngossar(星の男の子)がクリスマスの賛美歌を歌います。スウェーデンの伝統的な行事です。
いよいよスウェーデンのクリスマスがはじまる!
スウェーデンのクリスマスは、日本のお正月のようなイメージ。日本のように、恋人のためではなく、家族のためのイベントです。
遠くに住む家族や親元を離れて暮らす人も皆集まって、クリスマスを過ごします。プレゼントをラッピングしクリスマスツリーの下に並べ、料理の準備ができたら、いよいよ待ちに待ったクリスマスです。
スウェーデンクリスマスの定番「カレアンカ」
24日のクリスマスイブの15:00からは、家族全員がソファーの前に集合します。それは、スウェーデンの国営放送にて放送されるディズニーアニメを観るため。『カレアンカ(Kalle Anka)』と呼ばれるこの番組。
カレアンカとは、ディズニーのドナルドダックのこと。ドナルドを中心に、「ディズニーの仲間たちがお送りするクリスマスショー」といったものです。クラシックなディズニー映画の総編集と最新のディズニー映画の一部が放送されます。実はこれ60年以上も放送される伝統番組で、お年寄りの方も「童心に返ったよう」と人気。スウェーデンクリスマスの風物詩です。
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スウェーデンが大好きなフィーカとディナー
クリスマスディナーの前には皆が大好きなフィーカを。グロッグを始め、子供達が作ったクリスマス菓子、サフランケーキやルッセルカットをつまみながら家族でだんらんの時間を過ごします。焼き菓子の甘い匂いが一層のクリスマス気分を盛り上げます。夜になればいよいよクリスマスディナータイム。「ユールボード」を呼ばれる、たくさんのスウェーデン料理を用意して、ビュッフェ形式で楽しみます。
スウェーデン人が待ちに待った、プレゼント
スウェーデンでは、大人子供関係なく、家族が皆プレゼントを交換します。クリスマスの下に置かれたプレゼントを順番に開けていくのです。皆が皆にプレゼントを用意するので、ツリーの下はプレゼントがあふれています。そのため、集まる人数が多ければプレゼントタイムに数時間かかるなんてことも!
このようなイベントが一般的なスウェーデンのクリスマスの過ごし方です。次は、実際にスウェーデンの3家族に、それぞれのクリスマスのデコレーションや楽しみを聞いてきました。
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まずご紹介するのは、ストックホルムから南へ1時間ほど、自然豊かなVagnhäradという場所で暮らしているAnnaさんとPatrikさんのご家庭。そんな彼らのクリスマスのクリスマスデコレーションや過ごし方を教えていただきました。
スウェーデンのクリスマスの主役はやっぱりツリー
自宅の庭で切ったもみの木にデコレーションをしたそう。11月下旬頃からスウェーデンでは、クリスマスツリー用のもみの木が街中で売られ始めます。人工ではなく、本物の木を使うのはごく普通のこと。自然豊かなスウェーデンらしいですね。
プレゼントのラッピング
「クリスマスが近くなるとプレゼント選びで大忙し。プレゼントをラッピングするのもクリスマスの楽しみの一つです。」と話すAnnaさん。そんなクリスマスツリーの下には溢れるほどのプレゼントが。
北欧やヨーロッパのクリスマスは、日本のお正月のようなもの。「恋人のためのクリスマス」という文化もある日本とは異なり、家族や親戚が集まる「家族の日」です。子供でも大人でも、皆が集います。
北欧では、子供も大人もそれぞれにプレゼントを用意することが一般的。クリスマスには皆の前でプレゼントを順番に一つ一つ開けていきます。そのため、集まる人数が多ければプレゼントタイムに数時間かかるなんてことも!
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カレアンカとフィーカ
「毎年24日の15時から家族で見るカレアンカ。遅刻は許されません。」と話すPatrikさん。そんなカレアンカのお供には、もちろんフィーカを。
サフランケーキやそしてクリスマスの伝統ホットワインのグロッグを楽しみます。通常グロッグは赤ワインをベースにしたものが多いですが、今回は白がべース。鍋で温め、仕上げにレーズンとアーモンドを入れます。
スウェーデンの老舗ブランド、Svenskt Tennがお気に入り
スウェーデンの老舗インテリアブランドのスヴェンスク・テン(Svenskt Tenn)が大好きだというAnnaさん。1924年にストックホルムに設立されました。スウェーデンロイヤルファミリーお墨付きのブランドであり、インテリアからクッションカバーやキッチン用品、小物まで幅広く扱っています。
そんなAnnaさんのお宅には、スヴェンスク・テンのインテリアがたくさん。特にチューリップ柄のデザインが好きだそうで、クッションやライトシェードに使われています。
ストックホルムに訪れた際は、ぜひエステルマルムにあるお店を覗いてみてください。2階にはカフェも併設されており、買い物の後の一息におすすめです。
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スウェーデン家庭のクリスマスデコレーションvol.2
次にご紹介するのは、ストックホルムから電車で30分ほどの、家族世帯が多いHuddingeで暮らしているEmmaさん一家。
家族みんなでデコレーション
11月下旬にみんなで倉庫から飾り付けしたというクリスマスのデコレーション。ツリーのオーナメントから置物、ラッピングまで、倉庫からは山ほどのデコレーションが。
「このクリスマススピリットがとても好きです。」と話すEmmaさん。 毎年二人の娘さんと一緒に1日がかりで飾り付けをするそう。一家の人気者のペットの猫のルーシーちゃんはそんなデコレーションをイスの上から覗いています。
ルーシーちゃんの目の前に置かれたコンテイナーは、アルメダールス(Almedahls)のもの。北欧らしい自然や生活に根付いた、温もりのあるデザインが人気です。日本からも購入が可能なので、気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。
ペッパーカーカハウスづくり
ペッパーカーカ(Pepperkaka)とは、ジンジャーやグローブ、シナモンなどのスパイスがたっぷり効いたクッキー。胡椒のクッキーではありません。このクッキーを土台に「家」をつくり、そこに飾り付けをするのがスウェーデンの子供達の楽しみ。Annaさんと二人の娘さんも一緒に作りました。
アットホームなデコレーションがすてきなEmmaさんのお宅。ぜひ、クリスマスデコレーションの参考にしてみてくだい。
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スウェーデン家庭のクリスマスデコレーションvol.3
最後にご紹介するのは、ストックホルムの高級住宅街のエステルマルムという地区で暮らしているEvaさん。Evaさんの息子さん家族が近くに住んでいるため、毎年クリスマスの時期になるとクリスマス飾り付けで孫たちを喜ばせるそう。
そんなEvaさんの、「クラシック」なスウェーデン流クリスマスデコレーションがされたお宅を覗いてみましょう。
思い出が詰まったデコレーション
「11月の下旬ともなればクリスマスの飾り付けを始めます。孫が喜ぶんです。」と話すEvaさん。 クリスマスツリーのデコレーションは、長年使っている歴史あるものや、孫たちが作ったものがたくさんあるそう。大きいテーブルには、スヴェンスク・テンのチューリップ柄のランチョンマットが。
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暖炉にも飾り付け
スウェーデンでは、暖炉があるマンションやアパートも珍しくありません。地震など災害の心配がないため、1950年代に建築されたのマンションやアパートも当たり前。Evaさんのマンションはなんと1920年に建築。
窓際にはスウェーデンなど北欧で定番な、山形のライトが。クリスマスシーズンに北欧へ行くと、カフェやホテルなど至る所でこのライトを見つけることでしょう。
思い出のものたち
Evaさんのお気に入りは受け継がれたものや自分で見つけたアンティーク品たち。机やランプは、長年使っているアンティーク。ランプのそばには結婚式の写真が飾られています。
スウェーデンではアンティークショップやセカンドハンドショップも充実しています。ぜひ旅行の際にはヨーロッパらしい趣のあるお気に入りの品を見つけてください。
ランプやティーカップはEvaさんのお母様から譲り受けたそう。ティーカップも立派なデコレーションに。左右対称に飾ることがポイントです。
今年のクリスマスはスウェーデンで過ごしてみよう
スウェーデンのクリスマスはその美しさと共に、歴史や伝統を体験することができる貴重な時間です。その祝祭の魅力を全身で感じてみることで、一生の思い出に残ることでしょう。
冬の旅行先として、ぜひスウェーデンのクリスマスを考えてみてはいかがでしょうか?
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